憧れのベラに勝利、アウンラ・ンサン「すばらしい1年だった」
ONEミドル級・ライトヘビー級世界王者のアウンラ・ンサン(ミャンマー)は2019年、ONEチャンピオンシップで最も卓越した結果を出した選手だと言えるだろう。
今年は2回のみの出場にも関わらず、ミャンマーのスーパースター、アウンラ・ンサンがもたらしたインパクトは莫大なものだった。
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Posted by ONE Championship on Sunday, March 31, 2019
アウンラ・ンサンは今年3月に東京で開催された「ONE:A NEW ERA 新時代」で長谷川賢と対戦し、ONE世界ミドル級のタイトルを守った。
両者は2018年6月に対戦し、5ラウンドの激闘の末、アウンラ・ンサンが長谷川をKOで下していた。ONE史上において最高の試合とされる内容だった。その9ヶ月後のリマッチで、アウンラ・ンサンは、長谷川を相手に第2ラウンドにTKOし、決定的な勝利を飾ったのだ。
この試合後、アウンラ・ンサンはONEヘビー級世界チャンピオンのブランドン・ベラ(フィリピン)から直接挑戦を受け、今年10月に東京で開催された「ONE:CENTURY 世紀」第2部で対戦。ONEライトヘビー級のベルトを圧巻のノックアウト勝利で守った。
2019年が終わりに近づきつつある中、アウンラ・ンサンが彼の輝かしい1年を振り返るとともに、2020年に向けた大きな計画を語ってくれた。
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Posted by ONE Championship on Sunday, October 13, 2019
ONEチャンピオンシップ:2018年の終わりに「来年はもっと成長する1年になる」と語っていたが、達成できたか?
アウンラ・ンサン:すばらしい1年だった。うまくいって本当に良かった。今年の2試合は、ONEに参戦して以来最高の対戦カードだった。ONE史上最大の試合だったし、メインカードでもあったので、とても幸運だった。
試合の時は、決してつけあがってはいけない。これが一番重要な点だ。大きな歴史的大会と知ってはいたが、構えすぎないようにした。
ONE:自分の方が強いと証明するために3月に長谷川との再戦に臨んだ。第2ラウンドでTKO勝ちしたわけだが、この試合について?
アウンラ・ンサン:長谷川との対戦は自分にとって非常に大きかった。それまでの試合はほとんどミャンマーで行われていたので、あまり多くの人が観戦できなかった。日本でONEイベントが開催できて良かったと思う。
そこで良い試合をするのは自分にとっても、本当に重要だった。長谷川が私と再戦したいと思うなら、受けない理由はない。自分もまた対戦したい。ベラとも再戦できるなら、もちろんそうしたい。
ONE:ベラと言えば、10月の対戦は自身のキャリアにとってどのくらい影響があったか?
アウンラ・ンサン:非常に大きかった。個人的なことで言えば、自分はベラの大ファンで、大学時代から応援してきた。大学のときにベラがジャスティン・エイラーズにKO勝ちするのを見たし、その後、ONEの初戦でヘビー級選手を破るのも見た。
ファンとして尊敬していたベラとの対戦は信じられないぐらい嬉しかった。同じケージで彼と向き合えて、この上なく光栄だったよ。自分のキャリアにとっては、ONEヘビー級世界チャンピオンを破ったことが知られ、あの勝利を契機に多くの機会をもらえるようになった。
ONE:ベラとの対戦であの結果以上の試合は想像できたか?
アウンラ・ンサン:手をケガしなければもっと良かったと思うが、試合にはとても満足している。ゲームプラン通りに進んだ。ベラとの対戦のためによく準備して、うまくいった。結果に不満はない。
ONE:リングの外では、特に母国ミャンマーで慈善活動に時間を割いている。今年心に残ったのは?
アウンラ・ンサン:スポンサー企業の農業会社と行った旅行は驚いた。ミャンマーの30ほどの村に行き、農家を訪問したが、農家だけでなく全村民が出てきた村もあった。冗談ではないよ。
ある町では約5、6千人が出てきた。私は立って彼らに話しかけ、励ました。自分に会って本当に幸せそうな彼らを見て、とても驚いた。トレーニングがハードで辛いときはこのことを思い出して元気をもらっている。
ONE:今年のような1年は自身にとってどれだけ重要だったか?
アウンラ・ンサン:私にとって本当に大きな1年だった。ヘビー級世界チャンピオンを破ることができたし、ミドル級とライトヘビー級のベルトも守った。
昨年、私が「2019年は成長する」と言えたのには根拠がある。トレーニングの相手と、環境のおかげだ。
2020年も同じように、大きく成長する1年になるだろう。私が今取り組んでいることで来年もっと強くなると信じている。