【1/10大会】三浦彩佳、マザールの打撃対策に注力「進化した姿見せる」
昨年の「ONEブレークアウト・スターズ」に選ばれた三浦彩佳は2020年、世界王座獲得を目標にしている。
ONEチャンピオンシップの女子ストロー級のトップを目指す三浦は、1月10日(金)にタイ・バンコクで開催される「ONE:A NEW TOMORROW」でキャリア最大の試練に挑む。
Evolve所属のマイラ・マザール(ブラジル)に勝てれば、29歳の三浦は、ション・ジンナン(中国)が保持する王座への挑戦、そして史上初となる日本人女子世界王者誕生に近づく。
2019年に2勝をあげた調子を維持できれば、ストロー級女王の座も視野に入るだろう。
しかしながら、柔道黒帯三段の彼女は、単に勝つだけではなく、レベルアップした打撃を披露し、総合格闘家として成長した姿を見せたがっている。
三浦は「今2連勝していて、これに勝ったら次に確実に繋がると考えているのですごく重要な試合だと感じている」と話した。
「進化させた私を見てもらいたい。ただ寝技に行くだけじゃないんだぞ!と」
東京都練馬区の「TRIBE TOKYO M.M.A」に所属する三浦は、新たに挑戦した舞台で、高い身体能力とグラウンドゲームの実力を発揮してきた。
昨年2月のONEデビュー戦「ONE:CALL TO GREATNESS」で初めての海外渡航での試合となったが、プレッシャーにも対応してみせた。
強烈な投げ技、フィニッシュを狙う本能により、三浦はONE女子ストロー級王座に挑戦経験のあるラウラ・バリン(アルゼンチン)、サマラ・サントス(ブラジル)を袈裟固めからのV1アームロックで下した。
マザールを相手に同じ結果を残せれば格闘技の本拠地で最高の実績となるが、今回の一戦に勝つには、新たなレベルに到達する必要があることを三浦本人が理解している。
ヒット・アンド・アウェイのスタイルに、KOできるパワーを持つ全米散打王者のマザールは、総合格闘技で挙げた6勝の内4勝をKOで記録している。三浦は、立ち技の攻防で不利になると考えている。
だからこそ彼女は、スタンドで危険な展開に持ち込まれないよう、猛特訓を積んできた。
「長南(亮)さん、フィジカル(トレーニング)を見てくれているコーチと動きを改善するために練習してきた。対戦相手はこう来るだろうと予測して反復練習をしている」
「普通のフィジカルトレーニングだと重りを使うのは得意だが、ぱっと動けるように改善してもらっている」
練習での成長と、対戦相手の分析により、三浦はインパクト・アリーナでの一戦に勝つための材料は揃ったと自信を見せる。
「(マザールは)蹴ってくるよりは、ワンツーで畳み掛けてくるとイメージしている。ロングだと思う。ずらすというか、(打撃を)もらわないような角度で動く意識をしている」
「(マザールは)強い選手なのでどう打撃をさばくか。そして自分の型にどうはめていくかを見せたい」
もし三浦がマザールを寝かせられれば、グローバルなステージで3勝目をあげる確率は上がるだろう。だが、自分の展開に持ち込めたとしても厳しい試合になると予想し、三浦は準備を怠っていない。
マザールがプロ戦績で敗れた2敗はいずれも一本負けだが、所属ジムではブラジリアン柔術の猛者と練習している。相手も準備万端で試合に臨むと確信している三浦に、気の緩みは一切ない。
「(相手の弱点は)おそらく寝技かな、と思うがEvolveで練習しているから、オールラウンダーになっている可能性はあるかと思う」
バンコク | 1月10日 (金) | ONE: A NEW TOMORROW| 公式アプリで生中継(無料)|日本公式Twitter|日本公式Instagram