【1/10大会】三浦彩佳「終わった瞬間、ホッとして涙」
ONEチャンピオンシップで3戦連続の一本勝ちとした三浦彩佳は、すでにONEストロー級の世界タイトルを見据えている。
29歳の三浦は1月10日(金)、タイ・バンコクであった「ONE: A NEW TOMORROW」マイラ・マザール(ブラジル)を相手に、得意の袈裟固めアメリカーナを決め、プロ戦績を10勝2敗(無効試合1)とした。
三浦は昨年2月、シンガポールであった「ONE: CALL TO GREATNESS」で初めての海外試合を経験。その後、8月の「ONE: DAWN OF HEROES」でフィリピン・マニラでの試合をこなし「海外での試合もだいぶん慣れてきた」と語る。
今回は、試合序盤に強烈な右パンチをもらったが、落ち着きを払った試合運びを見せた。
「第1ラウンドでもっと相手がガツガツくるかと思ったが、明らかにカウンターを狙っているのがわかったので、むやみに組み付いちゃいけないと思った」
「最初は緊張して1発目、ちょっと遠い距離でタックルに入ってしまった。ただその後に打撃をもらったが、その時は自分の腰が引けていたので、ストンと落ちたと感じだが、それ自体は冷静に対処できたと思った」
マザールは第1ラウンド、三浦の一本勝ち狙いを凌ぎ切ったが、第2ラウンドは完全に三浦が支配した。
三浦は相手の攻撃に順応すると、トレードマークの技を繰り出しマザールからタップを奪った。
「組めたらいけると思って、第2ラウンドで決めることができたのでよかったと思う」
「最初に投げた時に第1ラウンドだといけるかと思ったが、力んでしまって、肩固めに移行したが自分が腰を落とせなくて決めきれなかった。第2ラウンドで袈裟固めに入って、安定して袈裟を取れたのいうのといつも通りの形でこれはいけると思って一気に決めた」
リング上では堂々と戦った三浦だが試合が終わると、いつも通り涙を見せた。
「(マザール)は強い相手という風に覚悟していた」
「試合中には緊張しなかったが、終わった瞬間、ホッとして涙が出た」
勝利の喜びを胸に日本に帰った今、三浦は次なる目標を見据える。ONEの女子ストロー級で無敗の世界チャンピオンのション・ジンナン(中国)だ。
「(ション)ジンナン選手でも、誰でも同じパターンになるかと思う」
「(ションは)人として覚悟を持った選手。日本大会の時に、アンジェラ・リー(シンガポール)選手に負けた時に、強い人はそんな風に(負けを)認められるというか、相手をリスペクトできるのだと思った」
「打撃に特化してる選手だと思う。(シンガポールの目がジム)『Evolve』で(トレーニングして)、寝技も強くなっていると思う。オールラウンダーでどこを取っても強い選手だと思っている」
「(試合準備をするとしたら)今回の課題と一緒だが、打撃をよく見て外す練習と、距離感を意識する。おそらくジンナン選手の方が身長も高いし、リーチもあるので、距離感を意識することと、動きを止めないというのを考えてやると思う」