【9/6大会】”No. 1″が相手でもアズワン・チェウィルが自信満々の理由
9月6日(金)、ベトナムのホーチミン市で開催される「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」で、ベトナム最大のスター、”No. 1”ことニューイェン・ トラン・デュイ・ニャットとONEスーパーシリーズ・ムエタイ戦で拳を交えるアズワン・チェウィル(マレーシア)は、地元の英雄を相手に番狂わせを演じようとしている。
24歳のアズワンは、デュイ・ニャットが世界レベルの強敵であることも、会場内の観客全員を敵に回すことになることも承知しているものの、これまでに積み上げてきたハードトレーニングの結果、地元ファンを沈黙させることができると確信しているのだ。
「トレーニングキャンプが万事順調だったんだ。最後の数週間はプレッシャーがきつかったけど、それにもうまく対処できたと思う」とアズワンは語っている。
「今回の試合では、ONEチャンピオンシップでの前回の試合以来、自分がどれだけ進化したのかを確認したいと思う」
デュイ・ニャットはWMF(世界ムエタイ連盟)世界王者に5度も就いている大物だが、プロ戦歴は10勝2敗1分。ワンソンチャイ・S-1王者であるアズワンの方が35勝11敗と上回っている。ただ、デュイ・ニャットにはアマチュアの国際戦で非常に豊富な経験がある。
アズワンは、今回の試合が簡単な戦いでないことは分かっているが、あらゆる事態に対応できるだけの自分の能力にも自信を持っているという。
「実はデュイ・ニャットのことはそれほど見たことも聞いたこともない。ただ、すばらしいレコードの持ち主であることと、右の蹴りが非常に重くて危険だということは知っている」とアズワンは明かしている。
「試合では右の蹴りを多用してくる。今回の試合でも、彼にとって最大の武器になるのだろう。実際に食らってみないと、その威力は分からないけれど、怖さは感じていない」
アズワンはまた、デュイ・ニャットびいきのホーチミンのファンの声を遮断して、試合に集中することも問題なく対応できるとしている。
「リングに上がってしまえば、自分が集中すべきことは、対戦相手とセコンドのアドバイスだけだよ」とアズワンは述べている。
「ファンは母国の英雄を大いに応援するだろうし、そうあってしかるべきだ。自分にとってはけしてやりやすくはないのだろうが、それも織り込み済みなんだ」
「試合結果を予想するのは好きではないが、ベトナムでノックアウト勝利ができればゴキゲンだろうね」
海外での試合を前にして、プレッシャーも感じていないというアズワンだが、今回の試合が自身のキャリアにとって重要な一戦となることは分かっている。勝つことができれば、自身が格闘技のグローバルステージの一員であること、マレーシアのファンの誇りであること、そして選手として成長したことの証明になるのだ。
「ベトナムに行ったことはないのに、ベトナム大会でオファーされたことも、自分にとって大きい」
「すばらしい選手を相手に、自分の力を試すチャンスをもらえたことに感謝している。お互いにベストを尽くそうじゃないか。もちろん、勝者として立ち去ることになるのが自分であることを望んでいるけれど」
「この試合は、この階級での自分の存在感を高め、今後さらに強い相手と戦っていくためのきっかけになると思って、懸命に練習を積んできた。前回ONEで戦ってからほぼ1年がたっている。だから、自分がファイターとしてどれほど進化できたのかを確認してみたいんだ」
ホーチミン | 9月6日 (金) | 19時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)