【2/11大会】バラート「自分のボクシングとレスリングは猿田洋祐より上」
グスタボ・バラート(キューバ)は身長150センチメートルと小柄ながら、大きなハートとストロー級の頂点に立つために必要なスキルを有している。
2月11日(金)にシンガポール・インドアスタジアムで開催される「ONE: BAD BLOOD」で、バラートは元ONEストロー級世界チャンピオンの猿田洋祐との重要な一戦に臨む。
バラートは34歳で、キューバのレスリング五輪元代表。ONEチャンピオンシップには当初フライ級で参戦したが連続で判定負けを喫し、ストロー級転向してからデビュー戦でもヘッドキックでKO負けという逆境も経験した。
だがついに昨年7月、日本の強豪の澤田龍人を圧倒し、ユナニマス判定でONE初勝利を収めた。
この勢いをそのままに今回の試合で現在ストロー級3位の猿田に勝てば、間違いなくランキング入りを果たし、世界タイトル挑戦への道を切り拓くことになるだろう。
対戦を前に、バラートが対戦相手の猿田や、自身の体格について語った。
ONEチャンピオンシップ: 身長150センチメートルと、ONEの中では最も背が低い男性アスリートだが、この点がキャリアに影響したことはあると思うか?
グスタボ・バラート: 全くない。むしろそれがやっていくための強みになっている。批判する人や自分を信じてくれない人もたくさんいる。けれども、自分は強くて、何かを成し遂げることができるということを示してきた。何度も自分の力を見せつけてきた。
ONE: 対戦相手は全員背が高いということになるが、総合格闘技のような厳しいスポーツで活躍するために、どのようにしてこの点を克服してきたのか?
バラート: ファイターとしては、自分の強みを生かして、欠点を守らないといけない。確かに自分は背が低いが、だからこそより強くより速い。対戦相手は距離に気をつけないといけない。短めの間合いでは、自分のパンチの方が強いからだ。これは心理戦だ。強い心を持っている人間が最後に勝つ。
ONE: 澤田戦は、タフな試合でちょっとした議論もあった。勝利を手にしたけれど、あの試合ではどんなことを考えていたか?
バラート: 複雑な試合だった。特に3試合連続で負けた後の緊張感があった。また、試合中には2度、反則をとられた。肝臓への一発は、フィニッシュできる可能性もあったけれど、反則とみなされた。
失格をとても恐れていたけれど、これ以上負けるわけには行かなかった。グラウンドでもスタンドでも、試合を支配していたけれど、失格になるのではないかとハラハラしていた。
ONE: 今回は「ONE: BAD BLOOD」で、ONE元ONEストロー級世界チャンピオンの猿田と対戦することになった。調子はどうか?
バラート: 身体的にはとてもいい。自分のボクシングとレスリングは、相手に比べて優れていると感じている。どんな局面でも戦えると思っている。猿田のことはよく知っているから、この機会がえられて嬉しい。素晴らしいファイターだし、元ONEストロー級世界チャンピオンだから、この試合に勝てればタイトルマッチへの道が開くと思う。
ONE: 勝てば、世界タイトル挑戦の資格があると思うか?
バラート: 勝てれば、それだけでタイトル・コンテンダーとして認められると思う。彼は元チャンピオンだから、ドアが開かれるはずだ。
ONE: この試合のためにどのような準備をしてきたか?
バラート: 前回の対戦相手のスタイルがよく似ていたので、あまり変えてはいない。ただ、猿田はもう少しアクティブだ。前回の相手は非常に強いムエタイのスキルを持っていたが、より静的だった。実質的に変えたのは、猿田の爆発力を考慮して、反応の仕方を改善させたことだけだ。
ONE: 猿田の最も危険な武器は何だと思うか?
バラート: スピードと爆発力に気をつけなければいけない。パンチの速さやテイクダウンにも気をつけないといけない。だが、これら全部に対処できるよう備えている。常に素早い打撃には気を付ける。
ONE: この試合はどのような展開になると思うか?
バラート: 前回の試合では、第2ラウンドでフィニッシュ寸前まで行き、第3ラウンドには飛びヒザ蹴りで腹部を蹴ったが、相手に反則と言われ、レフェリーもそれを認めた。
だから、今回はプランを練って、リラックスして、一歩一歩やりたいと思う。でも、最終的なゴールは、最初のチャンスを得たら、すぐにこの試合を終わらせること。
ONE: 前回ONEのケージ「サークル」に登場した時は、グラディエーターの格好だった。今回はどんな衣装を用意している?
バラート: 今回もグラディエーターの格好をするが、少しアレンジを加える。ジュリアス・シーザーの剣と鞘を持つ予定だ(笑)。
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