ビー・ニューイェンが山口芽生と対戦熱望、平田樹にも返答
新型コロナウイルスの影響で、通常のトレーニング再開が難しいONEチャンピオンシップのアスリートもいるが、ベトナム系アメリカ人のビー・ニューイェンは、望みを失っていない。実は、以前よりもモチベーションが高まっていると言う。
ニューイェンは、この数ヶ月米国で過ごしていたが、ロックダウン中の時間を最大限に活用した。
外出禁止と、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)の確保のために、フルコンタクトの対人トレーニングはできなかったが、技術やコンディションを保つための方法を模索してきた。
「体型は保っている。走っているし、家でワークアウトをしているし、サンドバッグも打っている。ただフルコンタクトのトレーニングができていないだけ。メンタルの調子もいいし、モチベーションも高まっている」と、30歳のニューイェンは話す。
「トレーニングキャンプでハードな練習をしていたら、細かいことに取り組めないこともある。だから今はフットワークやシャドーボクシング、速筋のトレーニングをするのにいい機会だ」
「戻ってくる時には、激しいトレーニングキャンプができて、進化した自分を見せられると思う」
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ニューイェンは、ONEの舞台で戦うのを楽しみにしている。そのため、試合がない時期にも質の高いアスリートが揃う女子アトム級の様子を伺っており、次にONEのケージ「サークル」で対峙したい相手がいると言う。
「自分がずっと山口芽生と対戦したいと熱望しているのは、秘密でもなんでもない」と、ニューイェンは話す。
「彼女はランキングのトップ層にいるし、長年のファンだから。人生では、アイドルが対戦相手になるということもある」
山口はONEで最も愛されているアスリートの1人。37歳で、現在ONE公式アスリートランキングで女子アトム級4位につけている。
ニューイェンは、総合格闘技のスターである山口を尊敬しつつも、真っ向勝負となれば自身にアドバンテージがあると信じている。
「メイは、オイルがなじんだ機械のような感じ。どの分野でも優れており、打撃、レスリング、グラップリングで豊富な経験がある。でも自分の方がもっとダイナミックで攻撃的だと思う」
「自分のこの試合における強みは、ダイナミックな打撃と、まだ知られていない自分の能力。ファンは自分の打撃をたくさん見ただろうけど、それでも自分の全てが見られたわけじゃない。一方、メイはキャリアも長く、トップのファイターとずっと対戦してきたから、彼女の全ての能力はほぼ知られている」
そして、ニューイェンには山口以外にも対戦を狙っている相手がいる。
ニューイェンは先日、総合格闘技で全ての対戦相手をフィニッシュしてきた平田樹から対戦を熱望された。
この2人はもともと2月の「ONE:WARRIOR’S CODE」で対戦予定だったが、ニューイェンが肘を骨折したため辞退。代わりに平田は、ナイリン・クローリー(ニュージーランド)と戦い、第3ラウンドにTKO勝ちを収めた。
ニューイェンはONEのマッチメーカーが平田との対戦を組めば、受け入れるつもりでいる。だが、ニューイェンは平田のこの呼びかけには隠された意図があると読んでいる。
「彼女はSNSでずっと対戦をしたいと呼びかけていたけど、自分は前に彼女との対戦に合意している。今対戦を呼びかけているのは、スタンプ・フェアテックス(タイ)との対戦を避けるためではないか」
「イツキは自分に対戦を呼びかけているが、スタンプとの対戦に関してはまだ準備ができていないと言う。でも自分とは対戦したいと言っているのは、ちょっとみくびられているように感じる」
「もし、ONEがイツキとの対戦をまた組めば、絶対受け入れる。でも、自分が今戦いたいのはメイ・ヤマグチだ」
次にONEのケージ「サークル」で対峙する相手は誰なのかはまだ分からないが、山口であれ平田であれ、他のアスリートであれ、ニューイェンは必ず素晴らしいパフォーマンスを見せると約束する。
「自分がやった全試合は面白かったと言われている。だって、自分は全力で行くし、エキサイティングで攻撃的なファイターだってことを期待してもらっている」
「試合が楽しすぎて、たまに長引かせて、フィニッシュまでの最短のやり方を取らないこともある。ファンは同じようにエキサイティングなファイターだってことを期待してくれていいが、今回はフィニッシュまで最短のやり方で行く」
「どういうパフォーマンスをするか考えるのは実に楽しい。戻ってきたら、花火のように爆発するだろう。リングに上がる準備はできている。すごく待ち遠しい」
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