ビビアーノ・フェルナンデス、フェザー級王座「興味ある」
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)の2019年は、総合格闘技のキャリアの中でも最も充実した年の1つになった。
今年最初の一戦は、3月に東京で開かれた「ONE:A NEW ERA 新時代」。1勝1敗で迎えたケビン・ベリンゴン(フィリピン)との3度目の対決でライバルを倒し、ONEバンタム級世界王者の座を取り戻したのだった。
だがその試合の決着は納得のいくものではなかった。ベリンゴンが誤って後頭部に反則となるヒジを当てて失格。フェルナンデスに勝利が転がり込んできたからだ。
そしてライバル対決に最終決着をつけるための4度目の対決が10月、「ONE:CENTURY 世紀」第2部(東京)で開かれた。そしてフェルナンデスは第2ラウンドにリアネイキッド・チョークを決めてサブミッション勝ち。見事にタイトル防衛に成功したのだった。
フェルナンデスは今、ONEチャンピオンシップで最多世界タイトル戦(12試合)、最多世界タイトル戦勝利(10勝)、最多世界タイトル防衛(9回)という記録を持っている。
フェルナンデスはこのまま記録を更新し続け、さらに新たなチャレンジにも向かっていくつもりだ。フェルナンデスが独占インタビューで、胸の内を語る。
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Posted by ONE Championship on Sunday, October 13, 2019
ONEチャンピオンシップ:10月にケビン・ベリンゴンとの一連の対決に決着をつけ、ONEバンタム級世界タイトルの防衛に成功した。ベリンゴンとのこれまでの戦いについてどう思うか?
ビビアーノ・フェルナンデス:ベリンゴンと4度戦ったのは光栄なことだ。1度目は自分が勝ち、2度目は向こうが全てをぶつけてきてスプリット判定で自分が敗れた。そして3度目は反則のヒジ打ちでベリンゴンが失格になった。
4度目の戦いでは再び、自分がサブミッションで勝って総合格闘家として自分のほうが優れているということを示せたと思う。彼は素晴らしいファイターで将来的にチャンピオンになれるだろう。だが今は、自分がチャンピオンだ。
ONE:ライバル関係が終わった今、2人の関係はどうなるのか?友人として共にトレーニングに励むことはあり得るか?
フェルナンデス:ベリンゴンの助けになりたいと思っている。カナダに連れて行きたいと思っている。彼は総合格闘家として素晴らしい才能を持っているからね。ここぞという時の爆発力があるし、立ち技の戦いにも秀でている。だが異なる格闘技の要素をうまく組み合わせて生かすという面ではまだ少し足りないだろう。もしそこを身に着ければ、総合格闘家として完璧なファイターになれる。彼はまだ若いし成長する余地が大きいから、ここから大きな壁を乗り越えていけると信じている。
もしカナダに来たいと思うなら、喜んで彼を助けたい。いいやつだし、もう長いこと知っている。格闘技への取り組み方も申し分ないし、成長したいと願っている。自分は人生での成功を求めている謙虚な人たちが大好きだから、彼をとても尊敬している。
ONE:試合とそれ以外で、今年はどのような目標を達成したか?
フェルナンデス:自分は父親であり、教師であり、ファイターだ。家族と弟子は自分にとって本当に重要な存在。普段から他の人を助けるために多くの時間を費やしている。今、自分は自分のためだけに生きているのではなく、他の人々のために、そして世界中の人々を助けるために生きている。だからケージの中でも外でも、アスリートとして、そして人間としての自分のパフォーマンスにとても満足している。
チャンス、愛情、そして自分の周りの人たちを与えてくれたことに、神に感謝している。アスリートとしては、ベルトを家に持ち帰って今年を終えることができた。父親としては、子どもたちが成長するのを見ている。とても良い年だった。
ONE:2020年のプランは?誰と戦いたいか?
フェルナンデス:ONEで記録を更新し続けたい。自分から「誰と戦いたい」と言うタイプではないんだ。今までずっとそうだった。誰であれ、ONEが自分の目の前に置いた相手と戦うだけ。ONEに参戦したばかりのジョン・リネカー(ブラジル)を除けばね。でも(次に誰と対戦しようと)ベルトを守り、記録を更新し続けるつもりだ。
ONE:ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)が最近、自身のベルトに挑戦したいと表明していた。彼と戦いたいと思うか?
フェルナンデス:確かにサーデュラエフとは戦うことになるかもしれない。素晴らしい選手で、特にレスリングがとても良い。それに総合格闘技の強豪を何人も倒している。もしサーデュラエフと戦うことになれば、間違いなく良い試合になるだろう。彼と試合をすることに自分も興味はあるが、そこはONEとマッチメーカーに任せたいと思う。自分は契約選手であり、彼らが決めたことに対して準備を整えていくだけだ。全てはONE次第だ。
ONE:2018年3月に現ONEフェザー級世界王者のマーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)を相手に、ONEバンタム級世界タイトルの防衛戦に成功している。 バンタム級からフェザー級に階級を上げて、ニューイェンのベルトに挑戦することに興味はあるか?
フェルナンデス:興味ある。階級を上げてニューイェンと戦えとONEに言われれば、彼と戦い、フェザー級世界王者のベルトをうちに持って帰るさ。
もしONEがこの試合をオファーしてくれるなら、自分は準備はできている。今のところは誰もオファーしてきていないから、今のバンタム級の選手たちを倒し続けるだけだ。