ブラジリアン柔術世界王者、ルーカス・ピニェイロとタリソン・ソアレスがONE参戦
ONEチャンピオンシップのサブミッション・グラップリングに、2人のブラジリアン柔術の世界チャンピオンが参戦することになった。
このたび契約を締結したルーカス・ピニェイロ(29)とタリソン・ソアレス(24)は、世界最大の格闘技団体で一級のスキルをお披露目することになる。
ピニェイロはブラジル北部のマナウス出身。アンドレ・ガウヴァオン(ブラジル)が率いる「アトス柔術」所属で、ONEライト級サブミッション・グラップリング世界チャンピオンのケイド・ルオトロ(米国)と双子の兄弟のタイとともにトレーニングに励んでいる。
茶帯時代から頭角を現し、2015年の黒帯昇格後もその勢いを維持。IBJJFの米国大会やブラジル大会、IBJJFパンアメリカン選手権など、名だたる大会で優勝した。
2022年には、初の黒帯世界タイトルを獲得し、大躍進を遂げた。
同年12月にIBJJFノーギ世界選手権を制し、今年6月にはIBJJF世界柔術選手権で優勝した。
キャリアの大半を柔術に費やしてきたピニェイロは、サブミッション・グラップリングルールでも一流の選手との対戦経験がある。ONEの舞台では、さらにそうした経験を積むことになるだろう。
ソアレスは、ブラジル北部マナカプル出身で、ギリャルメとハファエルのメンデス兄弟の「アート・オブ柔術」所属。
史上最も成功した色帯とされ、IBJJF世界柔術選手権の各部門で優勝するなど、輝かしいキャリアを築いてきた。
2019年にシセロ・コスタから黒帯を与えられ、すぐさまトップレベルで活躍。
同年には、IBJJFノーギ世界タイトル獲得に加え、欧州大会とパンアメリカン選手権でも優勝。
2022年にはIBJJF世界柔術選手権で頂点に。だが今年は、ピニェイロに惜しくも敗れて優勝を逃した。
両者の試合はIBJJFのルースター級で行われたため、ONEではフライ級サブミッション・グラップリングに参戦し、王者マイキー・ムスメシ(米国)の挑戦者になる可能性もある。
ピニェイロとソアレスのデビュー戦の日程はまだ決定していないが、今後も詳細はONEチャンピオンシップ公式ホームページでお知らせする。