【9/6大会】初参戦ボボ・サッコ「クラップダム戦は面白くなる」
ONEスーパーシリーズ、ムエタイバンタム級に新たな強敵が参戦する。「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」でデビューを飾るフランスのボボ・サッコだ。
9月6日(金)、ベトナム・ホーチミンで、WPMF世界タイトルを持つボボ・サッコはクラップダム・ソーチョーピャッウータイと対戦する。
ペースの速いアクションに満ちた試合になることは確実だ。31歳のボボ・サッコは、タイのスーパースターを相手に名を上げるべく張り切っている。
「良い第一印象を残すチャンスは一度だけだからね」と、サッコは言う。
「ONE参戦が実現して、これまでの必死の努力が報われるようだ。今まさに始まろうとしている新たな道のりを示してくれていると思う」
ボボ・サッコはムエタイ界の精鋭アスリートの一人だ。これまでも、ONEのスター選手ラフィ・ボーヒックやリアム・ハリソン、ムエタイ選手として最も多くのタイトルを手にしたペッブンチュー・FAグループなど、多くの偉大なアスリートを相手に勝利してきた。
72勝5敗1分という輝かしい記録を誇るサッコは、「格闘技の本拠地」ONEへの参戦の機会を、世界最強のムエタイ選手の一人として名をとどろかせる素晴らしいチャンスだと考えている。
自らの強さを証明するために、世界レベルの選手であるクラップダムほどふさわしい対戦相手はいないだろう。サッコはクラップダムを深く尊敬している。2階級でルンピニースタジアム世界王者に輝き、ムエタイ選手なら誰もが欲しがるタイスポーツ記者協会のMVPも受賞した。サッコにとって、クラップダムこそまさにONEの舞台で戦いたい相手だろう。
「マネージャーとコーチからこの試合のことを知らされた時は迷わず『やるよ!』と答えた」と、サッコは語る。
「格闘技は、挑戦し続けることだ。挑戦から逃げて強者のふりをしたり、周りを欺くことはできない。挑戦を真っ向から引き受けて、自分が持っている力を見せつけるしかない。『ガッツを見せる』ってことだ」
クラップダムの「Left Meteorite(隕石の左手)」というニックネームは、そのパワフルなパンチ、特に相手を叩き潰すように繰り出す左パンチからつけられた。力強いボクシングで、バンコクでの対戦相手を次々に破ってきた。
サッコはクラップダムがどれほどの脅威か十分に理解しているが、制圧する自信はあるという。これまでのキャリアで多くの強敵に勝利してきた経験があるからだ。
「クラップダムの最強の武器はパンチだ。これまでの対戦相手の多くが同じスタイルで戦っていた。このレベルまで来ると、避けられないタイプだ」と、サッコは語る。
「経験と努力で、そういう相手にはどう立ち向かうかを学んできた。力だけに重点を置き、試合には他の側面があることを忘れてくれる相手なら、ある意味助かることもある。接近戦も恐れてはいない。これまでずっと、対戦相手の動きを読み、それに適応し自分のスタイルの戦いに持ち込むことを訓練してきたんだ。チェスの対戦みたいなものだ」
「自分とクラップダムのスタイルはとても異なっている。こういう試合が一番面白いんだ。どちらが自分のスタイルで制するかはわからないし、時には自分のスタイルに持ち込んだ方がそれにとらわれてしまったりする。そこが楽しくてワクワクするところだ」
パリ出身のサッコはまた、おびただしい数のKO勝ちも収めている。驚異的なパンチ力を誇るクラップダムですら、警戒する必要があるだろう。
両選手とも、壊滅的なやり方で勝利を収めるだけのスキルと身体能力を持っている。ベトナムではアクション満載の対戦が期待される。ハイライト映像に残るフィニッシュがいつ起こるかわからない。
とはいえ、サッコは大胆なKO勝ち宣言をするのは気が乗らないようだ。だが、勝利するためにすべてを賭けると約束する。
「KO勝ちとか、判定勝ちとか、どういう風に勝つかについては考えない」と、サッコは明かす。
「ファンが喜ぶ本物の戦いを展開して、最後には自分が勝つのが理想だ。この世界では時には奇跡が起こって、理想がそのまま実現するものだからね!」
「ハートで戦うつもりだ。それが一番大切で、他は後からついてくる」
ホーチミン | 9月6日 (金) | 21時(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)