「ジヒンはいい選手」ボズヒナ・アントニアが対戦熱望
ボズヒナ・アントニア(ミャンマー)は、コロナウイルスの蔓延による移動制限の影響で、現在は所属するインドネシアの格闘技ジム「Bali MMA」にとどまっている。モチベーションを維持するためにできる唯一のことは、将来の試合について考えることだ。
ボズヒナ・アントニアはもともと、4月に予定されていた試合の準備のためにジムにいたが、大会は延期され、彼女は取り残された。
そして今、コロナウイルスの影響で帰国することができないでいる。そのため、できるだけ早く次の試合に出られるよう、スキルを磨くことでこの状況を最大限に生かそうとしている。
「コロナウイルスの流行は酷いから、家族と一緒にいられたらと思う。両親は自分のことをとても心配している」
「4月の試合を楽しみにしていたが、延期されてしまった。今はミャンマーに帰ることもできない。次の試合がいつになるかはわからないが、できる限りトレーニングしている。再び試合に臨む機会が来た時のために、最善を尽くして準備を整えたい」
ボクシングのスペシャリストである ボズヒナ・アントニアが、可能性のある対戦相手として期待する選手の1人が、ジヒン・ラズワン(マレーシア)だ。
ボズヒナ・アントニアは既に、アトム級の主要選手たちを倒してきている。プリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール(インドネシア)や、ビー・ニューイェン(米国)、そして石毛里佳(タイ)だ。彼女はより多くのトップ選手との対戦を望んでおり、ジヒンは願ってもない対戦相手の1人と言える。
「ジヒン・ラズワンと対戦できれば、いい試合になると思うが、他にも良い選手がいる」
「既に戦ったことがある選手だけでなく、まだ対戦していない選手も。(ONEに参戦しているとしたら)彼女らは高いスキルを持っていて、手強いということ」
ボズヒナ・アントニアはジヒンが世界クラスの格闘家だと知っている。だが、立ち技の多彩な攻撃により、相手がアトム級のどの総合格闘家であっても、激しい打撃の応酬に臨むことができると考えている。それがジヒンのような、ウーシューの世界チャンピオンであってもだ。
だがボズヒナ・アントニアはここ数年に渡り、グラップリング(組み技)の改善に懸命に取り組んできており、グラウンドゲームによる勝利への道筋を見出している。
「ジヒンはとてもいいファイターだし、ONEの中でも最も際立った選手の1人」
「少し寝技のテクニックが弱いと思う。だからこそ、自分は立ち技よりも寝技を磨いてきた。トレーニングやスパーリングでのグラップリングは大丈夫。でも、試合は練習とは違うものだから」
ボズヒナ・アントニアの願いが叶ったとしたら、世界中のファンは素晴らしい試合を見ることができるだろう。さらに、彼女はジヒンが自分のベストを引き出してくれると信じている。
「ジヒンは素晴らしい選手だから、ファンはこれまでの試合よりも盛り上がるだろう。最高の状態で臨めるようにトレーニングしたい」