ブランドン・ベラ「アルジャン・ブラー相手、王座防衛楽しみ」
ONEチャンピオンシップのヘビー級世界王者ブランドン・ベラ(フィリピン)は、次の試合で、最も厳しい挑戦者が待っていると分かっている。
フィリピン系アメリカ人のベラは、ようやく手に入れたベルトを2度、素晴らしいノックアウトによる勝利で防衛した。
だがレスリングのアイコン、アルジャン・ブラー(インド)はヘビー級のトップ選手たちに、全く新しいレベルの脅威をもたらしている。
これはベラも理解していることであり、彼を刺激する類の挑戦でもある。
「アルジャン・ブラーと戦い、ONEヘビー級世界タイトルを防衛することを楽しみにしている。彼はおそらく、最適な挑戦者だと思う」
「彼は本物だ。とても尊敬している。彼のレスリングは並外れている。自分と同じように正統なレスリングを学んできた」
ベラが話すように、ブラーのレスリングの経歴は並外れている。
33歳のブラーは2010年のコモンウェルスゲームスで金メダルを獲得し、2012年の夏季オリンピックではカナダ代表にもなった。
2014年に、驚異的なグラップリング(組み技)のスキルを活かして総合格闘技に転向し、その後プロとして10勝1敗の戦績を築いた。
直近では、2019年10月の「ONE:CENTURY 世紀」第二部で、ONE世界タイトル戦に挑戦したこともあるマウロ・チリリ(イタリア)を相手にONEデビューし、ユナニマス判定で勝利を収めた。
ブラーはレスリングで高く評価されているが、その試合で勝利につながり、ベラの注目を集めたのは、ボクシングだった。
「誰もブラーのボクシングの話をしていないが、素晴らしいものを持っている。本当にすごい。頭の動かし方もいい。素早くて、近距離でいるのが好きだ」
ブラーはまた、試合中ハイペースで攻撃を続ける能力を見せてきた。ヘビー級の選手が総合格闘技の試合で3〜5ラウンドをハードに戦うのは珍しいことだ。
ベラはこうした特徴を持つヘビー級選手がほとんどいないことを知っており、ペースを落とさせる方法を考え出す必要がある。
「アルジャン(ブラー)はほとんどのヘビー級選手よりもスタミナがある。そこが本当に際立っている」
「彼は自分のペースを調整する方法を知っている。ほとんどのヘビー級選手は、自分のペースを調整する方法を知らない。彼が不慣れなさまざまな場所でプレッシャーをかけたり、試したり、突いていったりする必要がある」
だがベラは、この試合が判定までもつれるとは想定していない。
ONEでヘビー級の対戦相手4人全員を、第1ラウンドでのノックアウトで倒したベラは、連続フィニッシュを続けたいと考えている。
「世界タイトル戦を戦うんだ。試合は3人のジャッジたちの手ではなく、自分たちで決着をつけないといけない」
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