【2/17大会】王者ハガティー、ロボに「一発食らわせたい」
ONEチャンピオンシップの2競技世界王者のジョナサン・ハガティーは、2月17日(土)の「ONE Fight Night 19」でONEバンタム級ムエタイ世界タイトルを必ず防衛する、とやる気を見せている。
挑戦者は、同級3位コンテンダーのフェリペ・ロボ(ブラジル)。
ハガティーは昨年11月、空位となっていた同級キックボクシング世界タイトルをかけてロボのチームメイトの ファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)と対戦して見事ベルトを獲得。その直後から、ロボと激しい言葉の応酬を繰り広げていた。
そしてついに、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる今回の大会で両者の対決が実現することになった。
ハガティーはロボとの関係について、ONEチャンピオンシップにこう明かしている。
「(昨年4月の「ONE Fight Night 9」で)ロボがセーマペッチ・フェアテックスを倒した後、(同大会に出場していた)自分にリング上で対戦を呼びかけたんだ。試合後にはステージの裏でも自分の名前を口にしていた。だがそれ以来、アドレナリンがなくなったのか、何も音沙汰はなかった」
「自分は彼に『やろうぜ』というメッセージを送っていた。だが、SNSでコメントしても、何も返って来なかった」
「アンドラージに勝った後、コーナーにいたロボに直接『やりたくないのか』と言った。チャンピオンがトップコンテンダーに対戦を呼びかけるなんてそうあることじゃない。普通は逆だ。ただ、すぐにでも彼に一発食らわせたいと思ったんだ。それだけだ」
こうした“因縁”がありながらも、ハガティーはロボの強みを買っており、正当な挑戦者だと認めている。
ロボは現4位のセーマペッチを倒しており、この階級のトップ選手に勝てる力があるということを何度も証明してきた。
こうしたロボのパワーと技術で、エキサイティングなスタイルの激突がかなう、とハガティーは話している。
「ロボは(タイトル挑戦に)値する。セーマペッチをフィニッシュしたし、すごいファイターだ。ファイターとして尊敬している。彼とは相性がいいと思っているし、スタイルも自分にとって完璧だ。彼は自分にとって完璧なターゲットで、打ち合いをするのが待ちきれない」
「ロボは殴られたら立ち上がれないだろう」
ベテランのジョナサン・ハガティーは、これまでONEチャンピオンシップで数々の注目を集める戦いに出場してきた。
ONE世界タイトルを3度獲得し、大事な試合でも頻繁に結果を残している。さらに、フライ級に階級を上げてからは、より好調としているようだ。
このため、フェリペ・ロボが強敵だと認めつつ、簡単には攻略できないようなゲームプランを用意すると説明している。
「ロボはスロースターターで、ムエタイのスタイルの持ち主だ。だが、自分との試合ではそんなにゆっくりしたペースではいけないだろう」
「そんな戦いを仕掛けられたら、彼は嫌がって自滅するだろう。自分は試合が続く限り、押し続けるつもりだ。どのくらい彼が自分のプレッシャーと打撃に対応できるか気になるところだ」
「セーマペッチ戦では素晴らしい試合をした。ノックダウンされてから盛り返して、すごい気合と決意を見せた。だから、この試合もすごいものになる。だが、自分に殴られたら立ち上がれないだろう。そこが前回の試合との違いだ」
ロボを圧倒すると確信しているハガティーは、試合を早く終わらせるためのチャンスを狙っている。
だが、食いついてこられればハガティーも応戦するだろう。だが、ハガティーはそれほどロボに勝算があるとは考えていないようだ。
「開始ゴングから爆発的に行って、第1ラウンドの序盤から当てていきたい。できれば、そこで仕事を終わらせるために、自分がやりたいことをしたい。いつもフルラウンドの戦いには備えてはいるが、第1、2ラウンドで決められればそれでいい」
「彼の考えていることはわかる気がする。彼のトレーニングパートナー(アンドラージ)とは1勝0敗としているし、そのアンドラージのほうがスパーリングでは上だと聞いている。本当かわからないが、そうなら第1ラウンドで決めに行くさ」