【10/1大会】アラゾフ欠場、世界王者スーパーボンの挑戦者がオズカンに
10月1日(土)にシンガポール・インドア・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 2: Lee Vs. Xiong III」のラインナップに大きな変更が行われた。
コーメインイベントで、ONEフェザー級キックボクシング世界王者のスーパーボン(タイ)に挑戦する予定だった1位コンテンダーのチンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン / ベラルーシ)が、負傷のため欠場となった。
代わって、5位のタイフン・オズカン(トルコ / オランダ)が出場し、悲願のタイトル獲得を狙う。
オズカンの当初の対戦相手だった2位のマラット・グレゴリアン(アルメニア)は、リードカードのトリの試合で、フェザー級ムエタイ3位コンテンダーのジャマール・ユスポフ(トルコ)とキックボクシングマッチで対戦する。
王者スーパーボンがオズカンと防衛戦
スーパーボンはONEチャンピオンシップ参戦以来、シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)やジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)、直近ではグレゴリアンといった上位コンテンダーを倒し、止められない勢いを保ってきた。
今年初めにONEフェザー級キックボクシング世界グランプリで優勝したアラゾフとの対戦は、立ち技競技のファンにとって待望の試合だった。
しかし、オズカンも危険な存在だ。
オズカンは、ONEチャンピオンシップのデビュー直前まで13連勝中で、2017年以来負けなしだった。
ONEデビュー戦ではシッティチャイに黒星を喫したものの、スプリット判定で、本来は勝利とされるべきだったという声も多かった。
だがその4ヵ月後、オズカンはK-1チャンピオンのエンリコ・ケール(ドイツ)を相手に素晴らしいパフォーマンスを見せ、ランキングのトップ5入りを果たした。
クリーンなボクシングスキルと、ローキックを武器とするオズカンは、急遽決定した世界タイトルマッチのオファーを自信をもって引き受け、おそらく現在地上最強のパウンド・フォー・パウンドのキックボクサーであるスーパーボンを相手に大勝を挙げようと意気込んでいる。
グレゴリアンの対戦相手はユスポフに
「ONE Fight Night 2」でオズカンがコーメインイベントに出場することになったため、当初対戦予定だったグレゴリアンの相手はユスポフに。
ユスポフは、オズカンと同様にハードヒッターとして知られており、両者の対戦は「ファイト・オブ・ザ・ナイト」となる可能性がある。
グリゴリアンは65勝のうち、34勝がKOまたはTKOによるもの。ONEデビュー戦では、肋骨を砕くようなボディショットで、イヴァン・コンドラチェフ(イヴァン・コンドラチェフ)をフィニッシュし、大きな印象を残した。
一方、直前オファーを受けたユスポフも同様に輝かしい経歴の持ち主だ。
3度ロシアのキックボクシング・チャンピオンに輝き、伝説的ストライカーのヨドサンクライ(タイ)、サミー・サナ(フランス / アルジェリア)、スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)を倒し、ONEでは無敗としている。
また、ユスポフはONEフェザー級ムエタイチャンピオンのペットモラコット・ペッティンディー(タイ)との対戦が数度予定されたが、負傷のためにかなわなかった。
キックボクシングの2位コンテンダーであるグレゴリアンに勝てば、新競技でのベルト獲得への道も開ける可能性もある。