【9/6大会】小笠原裕典戦、クリス・ニューイェン「違った戦い方で」
クリス・ニューイェン(オーストラリア)は、「ONE:IMMORTAL TRIUMPH」に参戦するためにベトナムを訪れることに興奮を隠さない。
9月6日(金)のONEスーパーシリーズフライ級ムエタイマッチで、ニューイェンは小笠原裕典と対戦する。
彼がONEチャンピオンシップで戦うのは初めて。家族の祖国であるベトナムで試合をするのも初めてだ。
ニューイェンは数か月前に初めてベトナムを訪れ、その文化や人の温かさに触れた。彼は今、ベトナムのファンの前でメジャー戦の舞台に立つ日に向けて、闘志を燃やしている。
「ベトナムに行き、祖国を代表して戦う。これは格闘技を始めてからずっと願ってきたことだ」
だがニューイェンはホームの大歓声の前に足を踏み出しても、落ち着いて試合に臨めるとわかっている。彼はオーストラリア・メルボルン出身の27歳。世界最大の格闘技団体「ONE」のような舞台で試合をした経験はないが、世界ムエタイ評議会(WMC)のビクトリア王者であり、経験豊富な選手だ。どうやったらうまく仕事できるかはわかっている。
「格闘技を始めた時は、10個のことに集中しなければいけない感じだった。例えば、エキサイティングな試合をすること、みんなをがっかりさせないこと、トレーナーの話を聞くこと、対戦相手に集中することとかね」
「今はそういうことが減って、自分の仕事は1つだと思えるようになった。リングやケージに上がると、向こうに対戦相手が立っている。自分の仕事は、そこに行って、自分を倒そうとしているその選手を倒すこと。こうやって考えることで、より集中できるようになる」
ニューイェンはいつもはコーチに戦略を任せている。だが少なくとも1度は小笠原の試合をみるチャンスがあったという。
タフな試合になるだろうとわかっているが、この試合に向けて準備してきた。
「相手によってプランは変わる。カギにはどうやって適応するかだ」
「彼のビデオを見た。自分より少し背が高いと思う。接近戦にしたり、背の高さを有利に使わせない方法を練習してきた」
「今までとはまったく違った戦い方を見せられたらいいと思う」
自信はある。ONEデビュー戦に向け、26戦のキャリアの中で最高の合宿をしてきたのだ。
ジムでやれることはすべてやってきた。ベストを尽くすことさえできれば、勝利はついてくると信じている。
彼はまた、ベトナムのファンの声援が自分を後押ししてくれると考えている。
「できる限り一生懸命、練習してきた。近道なんてないからね。世界の舞台で戦うときに大きな拠り所になるだろう。」
「そして、応援してくれる人々から力を引き出せると思っている。ベトナム生まれではないが、ルーツはそこにある。そこから自分の強さを引き出せる」
ホーチミンで勝つことは、彼の夢だ。しかしニューイェンにはもっと大きな計画もある。
ONEのトップに上り詰める準備ができていることを、プロ20勝目で証明したいのだ。
「こういう舞台で勝つことは大きな意味を持つ。これまでの努力が報われるだろう」
「自分が言いたいのは、自分は世界チャンピオンや世界のトップ選手と戦えるんだということ」
ホーチミン | 9月6日 (金) | 19時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)