【11/19大会】クリスチャン・リー「タフなキャムラン・アバゾフ」に一本勝ちを予想
11月19日(土)の「ONE Fight Night 4」に出場するONEライト級世界チャンピオンのクリスチャン・リー(シンガポール / 米国、24)は、2階級王者という稀有な存在になろうと意気込んでいる。
同大会のメインイベントで、リーは階級を上げ、ONEウェルター級世界チャンピオンのキャムラン・アバゾフ(キルギス/ロシア、29)に挑戦する。
リーは、8月の「ONE 160」でライト級タイトルを奪還したばかり。
2021年9月の「ONE: REVOLUTION」でベルトを剥ぎ取られたオク・レユン(韓国)とのダイレクト・リマッチで、過去最高のパフォーマンスを披露。第2ラウンドでフィニッシュ勝利を挙げ、見事リベンジを果たした。この勝利で世界タイトルマッチでの勝ち星を4としている。
再び王座に就いた後は、しばしの休息を楽しみにする気持ちもあったが、アバゾフのタイトルを狙うチャンスを逃すわけにはいかなかったようだ。
リーはこう説明している。
「当初はタイトルを奪還した後、しばらく休養を取るのがいいと考えていた。けれども、こういうチャンスは大きいものだし、逃すには惜しい。2つ目の世界タイトルを取ること、2階級で戦うことはこの競技を始めて以来の夢だった」
リーは、大きなチャンスが目前にあることを認識しており、新階級での初陣でこうした大きな注目を集める試合をオファーされたことにも謝意を評している。
リーはこうコメントしている。
「ウェルター級タイトルをかけて戦うチャンスをもらえ、ありがたく思っている。他の団体では、タイトルを狙う前にウェルター級で何試合かやってから、というところもあると思う。だが、この大きな試合を実現させるため、すべて順調にいったと思う」
リー、アバゾフ戦「決して容易い試合にはならない」
強力なボクシングのスキル、確かなテイクダウン・ディフェンスと無限のスタミナを武器に、キャムラン・アバゾフはONEウェルター級のトップまで上り詰めた。おそらく、リーの過去20戦の戦歴の中でも最も危険な相手となるだろう。
このことを念頭に置き、11月19日の試合は激戦になるとリーは予想している。
「この大会のメインイベントに、いい試合を組んでもらえたと思う。アバゾフは非常に才能あるファイターで、試合に出るときはいつもフィニッシュを狙っていく。自分も出場する時は、フィニッシュを狙う。だから、結果がどうなろうと、ファンにとってエキサイティングな試合になる」
リーは、これまでプロで16勝しているが、1戦以外はすべてフィニッシュ勝利としている。
このため、アバゾフ戦でも決定的な勝利を狙っていくことだろう。世界チャンピオンクラスのスタミナと力強いスキルを有している相手でもあっても、真っ向勝負をする準備は整っている。
リーはこう話している。
「アバゾフの最大の強みは、総合力の高い格闘家という点。非常に手強い相手で、スタミナもある。ストライキングとレスリングをうまく組み合わせていて、それがチャンピオンになった理由だと思う」
「だから相手が自分であっても、誰であっても、決して容易い試合にはならない。アバゾフが出してくるものすべてに対応できる準備ができるように、自分は本当に懸命にトレーニングをしている」
しかしリーは、最終的にはアバゾフを3ラウンド以内に仕留め、2つ目のONE世界タイトルを取り、世界有数のパウンド・フォー・パウンドのファイターになれると自信をみせる。
世界チャンピオン同士のビッグな対決を前に、リーは次のようにコメントした。
「もちろん、自分の目標は常に相手を第1ラウンドでフィニッシュすることだ。しかし、きちんとアバゾフのタフさを考えると、自分が削って第3ラウンドで一本勝ちということになると思う」