クリスチャン・リーが語る、ライト級ランカーたち
クリスチャン・リー(シンガポール)は、勝つためにライト級にいる。
2019年5月にONEライト級世界タイトルを獲得し、そのわずか5ヶ月後には、ONEライト級世界グランプリでも優勝した。
22歳の若き天才リーは現在、防衛戦に挑む準備ができており、そして一方では、そのベルトを目指してリーへの挑戦を熱望する多くのアスリートがいる。
この記事ではリーが、ONEチャンピオンシップの公式アスリートランキングでライト級トップ5に入る選手たちについての考えを明らかにする。
1位 ユーリ・ラピクス
クリスチャン・リー:ユーリ・ラピクス(モルドバ)は現在、ライト級1位だ。自分は彼がその位置に相応しいと感じている。
現在、プロの総合格闘家として15勝0敗で、ONEでは2勝0敗。ONEの初戦ではシャノン・ウィラチャイ(タイ)をリアネイキッドチョークでフィニッシュし、2戦目は元世界王者のマラット・ガフロフ(ロシア)をほぼ1分で倒した。
これまでのところ、ONEでのラピクスは印象的だった。ONEでまだ2戦しかしていないが、その記録が完璧で無敗だから、この位置に来ることができたのだと思う。間違いなく彼は自分にとっていい対戦相手になると感じている。
2位 ザイード・フセイン・アサラナリエフ
リー:ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)は、もし自分が昨年10月に彼と戦って勝っていなかったら、おそらく1位だったかもしれない。それでも、この位置には相応しい選手だ。ライト級のトップ選手全てを素晴らしいパフォーマンスで倒しているからね。
打撃もレスリングも良いし、柔術では黒帯を持っている。非常にバランスの取れたファイターだ。子どもの頃からトレーニングを始めており、格闘技については自分と似たような経験を持っているように感じる。間違いなく、ライト級で最も危険な選手の1人だ。必ずタイトル戦に戻ってくるだろうし、ONEのケージ「サークル」で対戦するのはそう遠くないと思う。
3位 ピーター・バウシュト
リー:ピーター・バウシュト(オランダ)も良いファイターだ。背が高くて手足の長いキックボクサーだ。何帯かは知らないが、柔術もやっているから、寝技もしっかりしている。間違いなく、この位置に値すると思う。
これまでONEでは3勝0敗で、直近ではエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)に勝っている。
当初、彼は次のタイトル戦への挑戦を望んでいたし、彼は間違いなく挑戦者に相応しい選手だから、おそらくラピクスの後に、すぐにその試合を見られるかもしれない。
4位 ティモフィ・ナシューヒン
リー:ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)は素晴らしいファイターだ。パンチは重く、フィニッシュに行く方法を知っている。間違いなく自分がケージの中で向き合うのを楽しみにしている選手だ。ファンを沸かせる、非常にエキサイティングな試合にできるだろう。
自分は彼が、このランキングのもっと上にいることができたのではという気がしている。アサラナリエフにノックアウト負けしたから、もちろんその下に来ることにはなるが、自分は彼がライト級のトップ候補であるように感じている。彼は常にフィニッシュを狙っているし、実際よくフィニッシュしている。
自分は彼に注目してきたし、ONEがこの対戦を組んでくれるなら、自分はいつでも準備オーケーだ。
5位 青木真也
リー:青木真也はライト級のどの選手にとっても脅威だ。彼はベルトを勝ち取り、ベルトを守った。敗北から復活して再びベルトを取り戻した。彼は間違いなく、ONEチャンピオンシップの殿堂入りするだろう。彼は総合格闘技の伝説だ。長年に渡り、BJ・ペンと並んで世界ナンバーワンのライト級と見なされてきた。自分はその男から何も奪うことはできない。
昨年5月に対戦することになった時、自分は驚いた。自分たちは(Evolve MMAの)チームメイトだったし、自分は彼を友人だと思っている。でもケージに入れば、それは自分にとっては仕事。名前負けすることはない。本当に、相手が誰かなんて何も考えない。契約にサインし、日付を設定し、そのケージに入れば、対戦相手が誰かは関係ない。5ラウンド以内にフィニッシュするだけ。
青木と対戦した時、そこで舞い上がってしまうという心配はなかった。それはただ、自分のスキルが彼のスキルとどう対抗できるか、そしてどうやってフィニッシュまで持っていくかということ。純粋な戦略、ゲームプラン、そしてその戦いに勝つための決意だった。自分はまだ青木が(トップの)候補だと考えているし、彼はいつでも他のどの選手でもフィニッシュできると思う。彼は間違いなく、自分にとって最も危険な敵の1人だ。