【3/9大会】挑戦者モラレス「母親になっても最高の舞台で戦える」
3月9日(土)のオール女子大会「ONE Fight Night 20: Todd vs. Phetjeeja」のコーメインイベントのONEアトム級ムエタイ世界タイトルマッチで、アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)に挑戦するクリスティーナ・モラレス(スペイン)は、世界中のファンに重要なメッセージを伝えたいと考えている。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われるこの試合は、ONEチャンピオンシップ初の母親アスリート同士が激突する世界タイトルマッチだ。
モラレスはこの試合に出場できることを誇りに思っている。そして、この機会に母親になったからといって、競技人生における成功を諦める必要はない、ということを示したいと考えている。
モラレスはONEチャンピオンシップにこう話している。
「戦う相手も同じく母親であり、自分と同じ立場だと思っている。自分たちは、女性が母親になっても最高の舞台で戦えることを示す事例だ」
「アリシア(ロドリゲス)は、前に出てくる強いファイター。自分自身の戦い方を思い起こさせる。最後まで戦い続ける」
「素晴らしいリズムの試合になる。ハラハラするような試合だ。2人ともベストを尽くすだろう」
キックボクシング世界チャンピオンに3度輝いたモラレスだが、ONEでベルトを獲得できれば格闘技人生における最高の瞬間を迎えることになるだろう。
それは大きな功績であることはもちろん、2人の息子に自身の努力が報われたと示すことにもなる。
この思いを抱きながら、勝利に飢えるモラレスはこう語る。
「この世界タイトルマッチで勝つことは自分にとっても、家族にとっても、自分の国にとっても大きな意味がある。これまで夢見てきたことをかなえることになるからだ。そのために毎日ハードなトレーニングをしている。夢をかなえるために」
「努力をすれば何かを成し遂げられる、ということを子供たちに見せるのは、自分にとって大事なことだ」
「夢をかなえるために戦って」
クリスティーナ・モラレスは今週末、国際女性デーにちなんだオール女子大会でアリシア・ヘレン・ロドリゲスの有するONEアトム級ムエタイ世界タイトルに挑戦するが、こうした注目を浴びる機会を最大限に生かしたいと考えている。
観戦者のなかには、格闘技界のトップレベルで活躍する女子選手の姿を目にする機会が少ない女性もいるだろう。さらに、モラレスは男性と同様に女性にも強さがあることを示したいと考えているという。
「女性は強くない、という意見には賛成できない。自分たちはとても強い。自分は戦っているとき、強いと感じている。戦っているときは、できないことなんてない、と感じている」
「すべての女性たちに、夢をかなえるために戦ってほしいと伝えたい。そうすれば、夢はかなう」
「すべての母親に、夢や目標を諦めないでほしいと伝えたい。それを通じて家族の絆がより強まるから」
モラレスは、一番大切な観戦者でもある2人の息子にも、きちんとした心構えがあれば何でもできるということを信じてほしいと願っている。
たとえば、エリート・レベルのアスリートでも仕事や学業、家庭を両立させることができる、と。
モラレスはこう付け加えた。
「子供たちのお手本になるのを誇りに思う。自分が大好きなスポーツであるムエタイをしながらお金を稼いで戦える、ということを見せたい」
「勉強も競技もあきらめることなく、いろんなことができるんだという見本を見せたい。子供たちは、いろんなことを同時にこなすことができないといけない」