【1/31大会】キンガッド「打撃戦恐れない相手と対戦、楽しみ」
ダニー・キンガッド(フィリピン)は若くして、ONEチャンピオンシップの栄冠に近づいてきた。2020年は24歳にして、大いなる飛躍の年になる可能性がある。
1月31日(金)に母国フィリピン・マニラで開かれる「ONE:FIRE & FURY」のフライ級マッチで、キンガッドはシェ・ウェイ(中国)と対戦し、2020年のスタートを切る。
対戦相手のシェは2019年、ONEヒーロー・シリーズ(ONEの各国版登竜門大会)で4つのTKO勝ちを挙げた後、12月のONEウォリアー・シリーズ(OWS、OWS、ONE若手発掘のためのリアリティ番組・大会)でロッキー・バクトル(フィリピン)にノックアウト勝ち。中国で最も乗っている新星として存在感を高めてきた。
23歳のシェはこの過程で、パワフルなパンチを誇示してきたが、キンガッドはそのことを恐れてはいない。むしろ、自分のスキルをいかんなく発揮するチャンスと見ている。
「自分たちの打撃がどういうものか彼に示す良い機会になると思う」と、フィリピンの名門格闘技ジム「チーム・ラカイ」のスーパースター、キンガッドは話す。
「いつだって打撃のスキルを見せたいと思っている。だからこそシェのような、相手との打撃の応酬を恐れない選手と対戦することが楽しみなんだ」
シェはONEに参戦以来、連勝を続けているため、チーム・ラカイの誰にとっても、シェの弱点を見出すのは容易ではなかった。
結果としてキンガッドは、自分自身に集中しつつ、シェの最大限の攻撃を想定して準備を整えてきた。コーチが立てた堅実な戦略と合わせ、キンガッドは完璧な形で2020年最初の試合を終えることができると確信している。
「ロッキーとの試合を見たが、1ラウンドで終わってしまったから、あまり見るところはなかった」
「だが打撃でもレスリングでも、グラップリング(組み技)でも何でも、相手がどう来ても大丈夫。あらゆる面で準備はできているから、試合がどう転んでも心配することはない」
「どんな攻撃でも耐えられるよう、体をよりタフにしようと取り組んでいる。ゲームプランも用意してある。詳細を明らかにするつもりはないが、きちんと実行できれば勝つことができるだろう」
「決着のつき方は気にしていない。自分にとって最も重要なことは、試合終了のゴングが鳴ったとき、自分の手が挙げられるかどうかだ」
この対戦でキンガッドに有利に働くもう1つの要因は、ホームでの試合ということだ。
ホームでの試合で、よりプレッシャーを感じる選手もいるが、キンガッドの場合は逆だ。地元ファンのサポートにより、キンガッドはマニラでの6試合で5勝を挙げている。そのうちの1つは、リース・マクラーレン(オーストラリア)を相手にやってのけた、昨年8月の「ONE: DAWN OF HEROES」での感動的な逆転勝ちだ。
キンガッドはマニラの北方約250キロのバギオ市出身であり、これまでのマニラでの成果があるからこそ、再びマニラで戦うことを楽しみにしている。
「自分にとってはメリットがデメリットを遥かに上回っていると感じる」
「今年最初の試合を、母国でできるのはうれしい。いつもそうだが、地元のファンは自分のベストを引き出してくれるんだ」
「2020年最初の試合、かつ母国での試合というのは自分にとってすごく重要。みんながこれまでに見たことがないようなものを見せたいと思っている」
おそらく、勝利というのはファンが期待する最低限だろう。キンガッドの連勝が止まったのは、史上最高のパウンド・フォー・パウンド(階級を超越して与えられる最強の称号)の総合格闘家として知られるDJことデメトリアス・ジョンソン(米国)との激戦だった。
キンガッドはここまで、素晴らしいパフォーマンスを積み重ねてきており、2020年最初の試合を勝利で終え、さらなる飛躍を遂げたいと思っている。
「自分の前に立ちはだかるどんな挑戦も乗り越えられると証明したい」
「ONEは本当に、世界でも有数の選手たちがいる場所だから、戦い相手がたくさんいる。その中から1人を選ぶことはできない。自分に言えるのは『やってやろう』ということだけ」
マニラ|1月31日 (金) |ONE:FIRE&FURY|公式アプリで生中継(無料)|日本公式Twitter|日本公式Instagram