デ・リダー「ブラーを簡単にテイクダウンする」
最近総合格闘技界は、ライニアー・デ・リダー(オランダ)の話題でもちきりだが、デ・リダー自身はその評判通りの活躍を遂げたいと考えている。
アウンラ・ンサン(ミャンマー)に2度勝利し、ONEのミドル級とライトヘビー級の2階級世界チャンピオンになったデ・リダーは、新たな目標に照準を合わせている。
「試合をするのを楽しみにしている。待ちぼうけているのは嫌だから、3ヵ月ごとに試合を組んでほしい」と、デ・リダーは話している。
独占インタビューでデ・リダーが、アウンラ・ンサンとのライバル関係の解消や、タイトルを狙うトップコンテンダー、そしてONEヘビー級世界王座への挑戦、といったテーマについて語った。
ONEチャンピオンシップ: 「ONE on TNT IV」でアウンラ・ンサンを相手に2度目の勝利を収めた感想は?
ライニアー・デ・リダー: 結果には満足しているし、6日前参戦で2本目のベルトを獲得できて嬉しいし、チャンスを逃さずに出場したことにも満足している。だが、彼をフィニッシュすることもできたはずだ。特に第2ラウンドは、彼を仕留められる可能性があったし、仕留めるべきだったと思う。だが、こういうことは起こり得るし、次の対戦相手はフィニッシュするつもりだ。
ONE: 第1ラウンド序盤でアウンラ・ンサンからダウンを奪い、背中を取った時には歴史が繰り返されるかと思った。その時は試合は終わったと思っていた?
デ・リダー: ほぼバックは捉えていたが、グリップが雑だった。いつもより調子が悪く、力が入らなかったが、初めて5ラウンドまで行ってよかった。全体的には満足だ。
ONE:対戦前は、調子も体調もいいと満足しているようだった。それは口先だけじゃなく、本当に自信があったのか?
デ・リダー: とてもいい感じだった。 準備はできていたが、精神的な準備の時間も大切だ。オファーを受けたのが6日前で、飛行機に乗ったのが5日前、現地に着いたのが4日前だったので、アウンラとリマッチのための調整が2、3日だけあった。
正直に言うと、彼との再戦はそれほど楽しみにしていなかった。初回(2020年10月)よりも良い結果を出すのは非常に難しいし、このインタビューの後にはこのことについて2度と触れなくて済むようになるだろう。すごくよかった。彼のことを尊敬しているが。いい試合を2試合して、もうおしまいだ。
ONE: ミドル級のコンテンダーとの試合を振り返ってみると、レアンドロ・アタイデスとフルラウンドの接戦を繰り広げた。彼との再戦についてはどう思うか?
デ・リダー: 彼は素晴らしい対戦相手だと思う。彼のスタイルはとても強く、爆発力があり、とても危険だし、彼と再戦できたら嬉しい。彼は、自分が唯一フィニッシュできなかった相手だから、是非とももう1度やりたい。
彼は素晴らしいファイターであり、グッドガイだ。前回の試合の後、自分のジムにも来てくれた。彼は相応しい奴で、自分と3ラウンド戦った唯一の選手だ。
ONE: 対戦後にジムで練習した気分は?
デ・リダー: とてもクールだった。彼はとても謙虚でナイスガイだ。彼とタフなラウンドを戦えたことはとても良かったので、これからもジムで対戦できたらって思う。(ONEのケージ)「サークル」でももっとラウンドを重ねたいね。
ONE: 他の注目すべきコンテンダーは、ビタリー・ビグダシュだと思うが、彼についてはどう思う?
デ・リダー: 彼はいつも試合をキャンセルしてないか? 彼は以前自分との試合を辞退したことがある。アウンラとの試合も何度か中止になっているし。彼は精力的に活動中ってわけじゃない。彼のことは相応しいとは思わない。でも、組まれたらやるよ。
ONE: ファン・ロンはどうか? ONEデビュー戦で彼を倒したが、その後彼は連勝している。
デ・リダー: ああ、彼の最後の試合はADCCチャンピオンで世界有数のグラップラーのユーリ・シモエスが相手だったな。そして、よく対応していた。彼はテイクダウン・ディフェンスがとても上手で、グラップリングも鋭く見えた。ファンは素晴らしいファイターだよ。
ONE: 前回の勝利の後で、ブランドン・ベラ に対戦呼びかけをした。その後アルジャン・ブラーがベラを倒して、ONEヘビー級世界王座を獲得した。2人とも対戦について話しているが、次の目標はそこか?
デ・リダー: 歴史を作るチャンスであり、本当にやりたいと思っている。アルジャンはネットではやりたいと言っているが、ネットの外ではそんなに興味はないようだ。だから、当分の間は実現しないと思う。いつか誰かが彼を倒すかもしれないし、彼が興味を示さなければ、自分は次のチャンピオンと戦うことになるだろう。
ONE: ブラーは、ライトヘビー級に階級を落として逆にベルトを奪ってやると話していた。その階級でやりたいと思っている?
デ・リダー: ああ、いいんじゃないか? ベルトのことだけじゃない。自分がこの界隈で、そして地上で最強の男であると知ることは、それだけでクールなことだからね。
ONE: 彼のレスリングとの対戦はどうなると思う?
デ・リダー: 自分は彼を簡単にテイクダウンするだろう。彼のレスリングはまあまあだけど、「サークル」に登場した最強のレスラーってわけじゃない。彼はいい選手だし、レスリングもまあまあだが、特別じゃないんだ。
ONE: ブラーはあなたのテイクダウンやグラップリングについて「ゴミ」と話していたが?
デ・リダー: ああ、自画自賛してたね。「自分は、アウンじゃないから」って。まあ、どうなるか見てみよう。
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