【4/8大会】DJタイトル挑戦へ「モラエス分析に自信」
DJことデメトリアス・ジョンソン(米国)は、2019年にONEフライ級世界グランプリ王者になり、長年の夢をかなえることができた。
そして今、アドリアーノ・モラエス(ブラジル)の有するONEフライ級の世界タイトル奪取に週通している。
ジョンソンは米国のゴールデンタイムに生中継される4月8日(木)の「ONE on TNT I」のメインイベントで、現王者のモラエスに挑戦する。
ジョンソンは34歳で、12回のフライ級総合格闘技世界チャンピオンになっている。そんな輝かしいキャリアを有するジョンソンだが、激戦を3度勝ち抜いてトーナメントの頂点に立ち、銀色のベルトを獲得し、ONEチャンピオンシップのタイトルに挑戦する機会を真っ当な方法で得た、と考えている。
「もちろん、自分の名前と総合格闘技での実績を考えれば、(すぐにでも)タイトル挑戦を要求することもできただろう。だが、自分はアスリートがタイトル挑戦権を獲得するための努力について、いつも率直に話してきた」と、ジョンソンは語る。
「グランプリでの経験は素晴らしいものだった。PRIDEを見て育った自分が本当に望んでいたものであり、最も誇りに思っているベルトの1つを獲得した」
「そして、今フライ級のベルトをかけて、アドリアーノ・モラエスと戦うことになった」
モラエスは2014年にジェヘ・ユスターキオ(フィリピン)を倒して、初代王座に就いて以来、ONEチャンピオンシップのフライ級で圧倒的な存在となってきた。
ブラジリアン柔術のスペシャリストであるモラエスは、世界タイトルマッチ8戦で6勝している。ONEでは9勝挙げており、うち6勝はサブミッションによるもの。
ジョンソンはモラエスに敬意を払っており、その危険なグラウンドゲームも警戒している。だが、寝技や立ち技でモラエスの攻撃には穴があるとも考えている。
「アドリアーノが世界チャンピオンになったのには理由があると思う。やっていることや勝つために好む方法にはとても長けている」
「彼はバックを取って、長い足を使ってボディトライアングルを仕掛け、リアネイキッドチョークを狙うのが得意だ」
「だが、それは安全なやり方で、彼はそこに時間を費やす。ジェヘ・ユスターキオ戦では、背中を取って、そのまま座っている時間があった。もし自分が背中を取られたら『やるな、背中を取ったな。何かする気だ? やってみせろ!』と、なるだろう」
「それが彼が長けている点の1つだ。また彼はこの階級にしては長身で、走るのも好きだ。距離を保つのを好む。この2つが彼の得意とするところだと思う」
ジョンソンは、脅威的なスタミナと、運動量で知られる。
そのため、モラエスに息をつかせず、休む間も与えないプランを練っている。そして、ジョンソンはこのペースにモラエスがついて来れるとは思っていない。
「彼の試合を見ていると、試合の際に自分の戦いに持ち込もうとしたことはない」と、ジョンソンは語る。「全試合でそうするべきなんだが」
「自分は試合になったら、前に出る。自分が試合を有利に進めて(対戦相手に)惨めな思いをさせるようにベストを尽くし、試合後半では相手を翻弄するようにする」
「出て行ってリスクを取らなければいけない。リスクがなければリターンはないからだ。自分のコーチは『出て行ってやつけろ』と言う。戦って勝つために金をもらっているんだから、自分はそうするつもりだ」
ジョンソンは口先だけではない。北米のフライ級を支配した6年の間、世界チャンピオンの座を獲得し、11回防衛している。その間、タイトルマッチの第5ラウンドで見事な一本勝ちをあげるなど、数多くのフィニッシュを決めてきた。
ジョンソンは自分の経験、努力、そしてファイトスタイルを合わせて、モラエスを翻弄し、新たな時代の幕開けを飾ることを願っている。
「この試合に向けての準備には自信がある。出場していい結果が残せればと思う」
「(ONEフライ級世界王座を獲得することには)自分に取って大きな意味がある。世界王者として6年間北米を支配した。そして今、世界の東側で最も偉大で最高の組織であるONEチャンピオンシップでの目標は、圧倒的存在になって、世界王者になることだ」
「我々はアドリアーノを分析してきた。今回が初めてのアドリアーノ戦に向けての準備じゃない。自分が相手のどんな弱みを暴こうとしているか、TNTの生中継を見てくれ」
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