デメトリアス・ジョンソン3戦3勝「2019年は驚くべき年」
デメトリアス・ジョンソン(米国)は既に、総合格闘技で素晴らしいキャリアを築いてきた。だが2019年はさらに、史上最強の選手の1人という肩書を加えた。
米国のスーパースター、ジョンソンは、ONEチャンピオンシップと契約し、戦いの場をアジアに移した。そして強敵を倒して3試合を3連勝で飾り、ONEフライ級世界グランプリ(WGP)の初代チャンピオンに輝いたのだった。
生きる伝説として知られる33歳のジョンソンにとっては多忙な1年だったが、何を取っても充実した年だった。
「2019年は驚くべき年だった。ONEで3連勝しONEフライ級WGPで優勝できた。とても感謝している」
「一番良かったことの1つはケガをしなかったことだ。以前はケガに悩まされ手術も経験した。だからそこについてはとてもうれしい」
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Posted by ONE Championship on Saturday, October 12, 2019
ジョンソンは米国・ワシントン州の格闘技ジム「AMC Oankration」でトレーニングに励んでいる。WGPではまず今年3月、東京で開かれた「ONE:A NEW ERA 新時代」での準々決勝戦で、若松佑弥を相手に第2ラウンドでサブミッション勝ちを収めた。
準決勝は8月、フィリピン・マニラの「ONE:DAWN OF HEROES」で、和田竜光をユナニマス判定で下した。
そして10月に東京で開かれた「ONE:CENTURY 世紀」第1部の決勝戦では、ダニー・キンガッド(フィリピン)をユナニマス判定で下して優勝を決めたのだった。
ONE初年度はジョンソンにとって刺激的な年だった。だがONEには彼の視野を本当に広げた、別の要素があった。
「(ONEに参戦する)最も重要なことは、周囲にさまざまな人々がいるということ。本当に多様性がある組織だ」
「つまり、自分は世界最強のムエタイ選手やキックボクサーと戦ってきたが、みんなそれぞれ世界のあちこちからやってきた選手たちなんだ。イタリアやタイ、ベトナム、韓国、中国などね。本当にすごいことだと思っている」
ジョンソンは真のプロとして、あらゆる新たな障害を一気に乗り越えてきた。
2018年10月にONE参戦する前は、プロ31試合のうち海外で戦ったのはたった1度だけだった。だが今年は3月以降、アジアで3試合をこなした。
さらにジョンソンは、ONEの計量方法やルールにも対応しなければならなかった。ONEではアスリートの健康を守るために水抜きによる減量を禁止しているからだ。だがジョンソンは落ち着いたものだった。
「自分自身を真の格闘家だと認識している。それが自分のやりたいことでもあり、情熱の源だ。格闘家として生きていることが、ONEにうまく適応できた最大の理由だと思っている」
「体重は普段140ポンド(63.5キロ)だが今は135ポンド(61.2キロ)に落とそうとしている。きちんと水分補給ができていれば難しいことはない。また、ルールについてはそれほど違いはないし、うまく慣れることができた。ONEへは問題なく移って来られたと思う」
「考えなければいけなかったのは時差だった。シンガポールのメガジム『Evlove MMA』を第2のジムとして使っている。この素晴らしいジムのおかげで、(フィリピンの)マニラで試合がある時にも、とても簡単に時差を調整することができた」
強敵を相手に3勝、さらにONEフライ級WGPのチャンピオンベルト獲得という結果が、それを物語っている。
ジョンソンは次の試合については、2020年のどこかのタイミングで、ONEフライ級世界王者のアドリアーノ・モラエス(ブラジル)に挑戦することになるだろう。
ONE移籍はジョンソンにとって、明らかな大成功であり、2020年はさらに飛躍を目指すつもりだ。
「全体的に、ONEにとてもうまく適応することができた」
「今年と昨年などを比べるのは好きではない。素晴らしい自組織の一員になれたこと、そしてケガなく過ごせたことに、とても感謝している」