【4/22大会】タイトル戦へサンデル「みくびらないで」、ブンタンに警告
若干17歳のスミラ・サンデル(スウェーデン)は、幼い頃から世界タイトルを獲得するために懸命な努力を重ねてきた。そして今、ONEチャンピオンシップで悲願の世界タイトルまであと1勝というところまでたどり着いた。
サンデルは、4月22日(金)の「ONE 156: Eersel vs. Sadikovic」で、フィリピン系米国人のスター、ジャッキー・ブンタン(米国)と初代ONE女子ストロー級ムエタイ世界王座をかけて対決する。
シンガポール・インドアスタジアムで勝利すれば、サンデルは史上最年少のONE世界チャンピオンになる。サンデルは、このチャンスを逃すつもりはない。
「負けるのは嫌い。攻撃的に、相手をフィニッシュして、世界チャンピオンになる」
サンデルのONEチャンピオンシップ編集部へのインタビューより
サンデルはまだ若いが、32勝5敗1分(22KO)の戦績の持ち主。この中には男子アスリートへの勝利も含まれる。
恐れ知らずの10代は、2月の「ONE: FULL CIRCLE」でのONEデビュー戦で、ディアンドラ・マーティン(オーストラリア)を第3ラウンドTKOで倒した。
サンデルはベテラン並みの落ち着きで試合に臨み、試合では何発か食らったが、ダメージが少なかったため、すぐにトレーニング・キャンプに舞い戻り次の試合に備えた。
「世界的な舞台で初めて戦って勝てて、いい経験になった。とても嬉しいし、また戦うのが待ち遠しかった」
サンデルのONEチャンピオンシップ編集部へのインタビューより
今回の試合では、女子ストロー級ムエタイ初代タイトルホルダーが誕生するが、黄金に輝くベルトを獲得するのは簡単ではない。
ブンタンは、ONEのケージ「サークル」で、サンデルの元トレーニングパートナーであるワンダーガール(タイ)ら3人の対戦相手に連勝している。
サンデルはブンタンが7歳年上で、ONEチャンピオンシップの舞台で4オンスのMMAグローブで戦った経験が豊富だと知っている。しかし、自信に満ちたサンデルは怖気付いてはいない。
「ジャッキー(ブンタン)、みくびらないで。自分はこのベルトが欲しいし、必ず手に入れる」
サンデルのONEチャンピオンシップ編集部へのインタビューより
フェアテックスで練習、スタンプは「お姉さん」
タイ・パタヤの有名ジム「フェアテックス・トレーニング・センター」でトレーニングを始めて以来、サンデルは世界チャンピオンのチームメイトやスパーリングの相手に恵まれ、自身のムエタイを向上させた。
バンタム級1位コンテンダーのセーマペッチ・フェアテックス(タイ)や、元ONEアトム級ムエタイとキックボクシング世界チャンピオンのスタンプ・フェアテックス(タイ)と練習し、いい影響を受けてきた。
サンデルは、ONEチャンピオンシップにこう語っている。
「スタンプはお姉さんのような存在で、刺激を受けている。彼女のようになりたい。いいアドバイスをくれるし、強くなるのを助けてくれる。成長するために追い込んでくれる」
「フェアテックスは、自分がビッグスターになるための扉を開いてくれた。フェアテックスで世界チャンピオンと練習するのはいいことだし、刺激を受けているし、もう一段階上のレベルに押し上げてくれる」