フォラヤン「秋山成勲と対戦してセクシーな男になる」
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)は、誰の踏み台にもなるつもりはない。今もONEチャンピオンシップのトップアスリートたちに狙いを定めている。
元ONEライト級世界王者のフォラヤンは現在低迷しているかもしれない。だが、長年にわたって総合格闘技で成功を収めてきているフォラヤンは、再び勝利を手にするために進化と学びを続けていきたいと考えている。
「自分の目標を追うことに終わりはない。他の人は違った見方をするかもしれないが、自分はまだ終わっていない。次の試合ではもっといい成績を残せるよう、なんでも吸収してモチベーションを高めている」と、37歳のフォラヤンは語る。
「今は連敗していて厳しいが、それがこれから先に進めない、なんて理由にはならないと思う。以前にも同じような逆境を乗り越えて世界タイトルを獲得したことがあるから」
「チームラカイ」のスターであるフォラヤンは、ライト級のトップレベルのタレントたちと対戦してきた。
4月の「ONE on TNT IV」で長年のライバル青木真也と対戦した際には、フォラヤンはグラップリングの魔術師である青木のサブミッションに屈した。だが、フォラヤンはこの敗北を、再び上昇するための学びの機会と捉えている。
「これまで(青木が)一生かけて取り組んできた分野を、自分も継続して取り組んでいきたいと言うモチベーションになった」
「もちろん、寝技やテイクダウンなど、過去に苦戦した分野を改善し続けたいと思っている。ここを乗り越えられれば、自分はまだ伸び続けられると示せると思う」
フォラヤンは、青木との対戦が決まる前まで、全く別の相手の対策をしていたため、準備が狂ってしまった面もある。
もともと対戦が予定されていた秋山成勲に向けてフルキャンプを組んでいた。フォラヤンはこの日韓のレジェンドを相手に自らのスキルがどの程度通用するか試してみたいと思っている。
「彼と対戦する機会があれば、もちろんやってみたい。今まで対戦したことがないし、どのくらいやれるか試してみたい」
「もしかしたら道が交わるかもしれないし、もし対戦できれば名誉なことだ。そうなったら、その試合の後には自分はもっとセクシーな男になるだろう」
フォラヤンの目標は、タイトル奪還のためにランキング順位を上げること。ライト級はタレント揃いで、簡単ではないことはわかっているが、それがモチベーションの源になっている。
若き天才、クリスチャン・リー(シンガポール / 米国)がベルトを腰に巻いているのを見て、フォラヤンは刺激を受け、興奮した。リーは短期間でどのくらい進化しうるかを見せてくれたからだ。
もはやリーは新星ではなく、正真正銘のライト級の王者だ。試合を重ねるごとにスキルセットを増やしている。ONEが立ち上がったばかりの時代から活躍し続けている数少ない選手の1人であるフォラヤンは、自身の実力に加え、古豪が今でも新世代のアスリートを相手にまだ戦えることを証明したいと思っている。
「(今でも)チャンピオンと対戦したいと思っている。将来的には彼を相手に自分を試してみたいと思っている。今は対戦を呼びかけられる立ち位置ではないとわかっているが、それでも自分の視線の先には彼がいる」
「クリスチャン・リーがどれだけ上達し、成長してきたかを見てきた。フェザー級からライト級に易々と転向して、タフな相手と対戦したのには本当に驚いた。彼は本当にどういうことができるかを見せてくれたんだ」
Read more: 王者パシオ「猿田洋祐との3戦目はやり残した仕事」