【5/6大会】ロッタン、ONE初の米国大会へ「アグレッシブさ見せる」
格闘技の試合を確実に盛り上げたいなら、マッチメーカーはロッタン・ジットムアンノン(タイ、25)の名前を最初に考えるに違いない。
これこそが、ロッタンが5月6日(土)に行われるONE初の米国大会「ONE Fight Night 10: Johnson vs. Moraes III」のコーメインイベントで、挑戦者のエドガー・タバレス(メキシコ、28)を迎え、ONEフライ級ムエタイ世界王座を防衛することになった理由だ。
ONEチャンピオンシップにとって記念すべき節目に、ムエタイ戦士の代表として参加する機会を与えられ、ロッタンは感謝している様子だ。
ロッタンはこう話している。
「ONEチャンピオンシップから米国で戦うチャンスをもらえてうれしいし、光栄に思っている。国際的なレベルを目指すアスリートの夢だ」
「世界中のみんなにムエタイを見せて、米国のみんなにもっとムエタイを好きになってもらい、もっとムエタイを応援してもらうためのチャンスを与えてくれたONEチャンピオンシップに感謝する」
もちろん、「ONE Fight Night 10」ではロッタンに大きな期待がかけられている。
同大会のメインイベントはONEフライ級世界タイトルマッチ。デメトリアス・ジョンソン(米国)とアドリアーノ・モラエス(ブラジル)が一級のMMAマッチを米国のファンに披露する。一方、ロッタンはタバレス戦で、母国の文化であるムエタイを紹介する役目がある。
ロッタンは、この戦いが重要なものだとわかっており、一度ONEのケージ「サークル」に足を踏み入れれば、その瞬間をしっかりと受け止めるつもりだという。
ロッタンはこう話している。
「もちろん、プレッシャーはある。けれど、このプレッシャーを自分のために利用できれば、自分の支えにもなるし、当日は自分のムエタイのスタイルを見せられると思う。結果がどうなろうと、自分のスタイルで戦いたいし、ムエタイらしさを世界にアピールしたい」
「勝敗は考えない。自分の役割を果たして、ファンに自分が何者かを見せて、楽しんでほしい。ロッタンを見て、どれだけ楽しかったか、アグレッシブだったか、楽しかったかを友達に伝えてもらえるだろう」
タバレス戦へ、ロッタン「全力でいきたい」
ロッタン・ジットムアンノンは、ONEデビューを迎えるエドガー・タバレスについてはあまり知らないようだが、「ONE Fight Night 10」で行われるONEフライ級ムエタイ世界タイトルマッチに向け、どんな事態にも対応できるよう準備をするつもりだ。
今のところは動画を見てタバレスの強さを評価しているようだが、試合当日の5月6日まで最終的な判断は保留しておくという。
ロッタンはこう説明している。
「ビデオだけでは実力はわからない。ビデオではパワフルなパンチをしていた。対戦相手をアグレッシブにノックアウトしていたよ」
「これまでの相手で一番危険な武器を持っていたジェイコブ・スミスとの試合のようなものだ。実際に戦ってみて、起こったことは(ロッタンの勝利)、前評判とはまったく逆だった」
タバレスがロッタンの動きを止められるかはわからない。ONEのムエタイとキックボクシングで13勝0敗というロッタンの戦績を考慮すれば、タイトル奪取には劇的なアップセットが必要となるだろう。
だが、ロッタンは世界タイトル防衛について自信過剰になることはない。
試合開始と同時に全力でかかっていくし、試合終了のゴングが鳴った際に胸を張れるパフォーマンスができていれば、それで満足なのだ。
ロッタンはこう付け加えた。
「(タバレスが)どのくらいすごいかはわからないが、自分にとっては一戦一戦が大事だ。いつもベストを尽くす。勝っても負けても、全試合でベストを尽くしたい」
「自分を無敵のスーパースターとは思っていない。まったく違う。自分が何者かを示すため、全力でいきたい。それだけだ」