【7/6大会】箕輪ひろば vs. ミアド、現王者パシオが試合展開を予想
現ONEストロー級MMA世界チャンピオンのジョシュア・パシオ(フィリピン)は 怪我のためしばらく試合出場をしていないが、それでも同階級の動きは常に追っている。
このため、7月6日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる「ONE Fight Night 23: Ok vs. Rasulov」では、箕輪ひろばとジェレミー・ミアド(フィリピン)によるストロー級マッチに注目している。この試合の結果次第では、階級のトップ5が変動する可能性もあるためだ。
箕輪は現在同部門の4位コンテンダー。対するミアドは今回の試合で勝ってランキング入りを目指したいところ。
パシオの欠場が続くなか、同部門ではジャレッド・ブルックス(米国)とグスタボ・バラート(キューバ)が8月に暫定タイトルをかけて対戦することが決まるなど、上位ランキングの動きが激化している。
箕輪とミアドは直近3戦で3敗としていることもあり、存在感を示すためには今回の大会での勝利が必須となる。
こうした背景から、パシオは今回の一戦は全力の戦いになる、とONEチャンピオンシップに話している。
「2人ともこの試合を前に、重要な課題に直面している。勝利にハングリーになって、全力を出し切る試合になるだろう」
「現在の階級の状況を見ると、上位に躍り出るか、現在のランキングの位置を死守するかの激しい戦いになるだろう」
フィリピン代表であることを誇りに思うパシオは、同胞が世界の舞台で活躍するのを嬉しく思っている。
このためミアドの勝利を願っている一方で、今回の試合はミアドの打撃スキルと箕輪の強力なレスリングスキルがぶつかり合う、激しい戦いになることもわかっているようだ。
「もちろん、ジェレミー・ミアドを応援している。けれども、客観的に見ると、最初に強みを戦略的に生かせたファイターがこの試合に勝つ可能性が高い」
「箕輪はテイクダウン狙いを優先か」
箕輪ひろばとジェレミー・ミアドが明確なゲームプランを用意して7月6日の試合に臨むことだろう。
箕輪はこれまでグラップリングを多用した試合運びで成功を収める傾向にあった一方、ミアドは打撃を最大の武器としている。
こうした両者の戦いぶりを知るジョシュア・パシオは、スタンド戦でもグラウンド戦でも最初にミスを犯したほうが危険な状況になると言う。
「箕輪ひろばはグラウンドで強い。グラップリングのスキルを生かす場面になれば、手強い相手になる。だが、ジェレミー・ミアドにも強力なアドバンテージがある。強烈なパンチを放ち、打撃技術にも長けている」
「箕輪ひろばが、ジェレミー・ミアドと打ち合いをすることはなさそうだ。最初から最後までテイクダウンを狙うことを優先するだろう。ミアドもそこは承知しており、本人が言わなくても、テイクダウン・ディフェンスを磨こうと頑張って準備をしていると知っている」
パシオはゲームプランをきちんと実行できるかどうかがこの試合の鍵だとみている。
自身も打撃を得意とするアスリートとして、レスラーと対戦した豊富な経験から難しさはわかっている。その一方で、ミアドが一瞬の隙を見つけることができれば、試合の流れが一変するとも予想している。
「ミアドが箕輪のテイクダウンをかわして打撃戦に持ち込めば、箕輪はピンチに陥るだろう」
「ジェレミー・ミアドを侮るのは、彼と対戦する際に一番犯してはいけないミスだ。彼は一発で相手を気絶させることもできるんだ」