【5/4大会】澤田千優と対戦するグランジャン「100パーセント勝ちにいくつもり」
ノエル・グランジャン(タイ / フランス)は、5月4日(土)の「ONE Fight Night 22: Sundell vs. Diachkova」で、これまで無敗としている日本の澤田千優とアトム級MMAマッチで対戦する。
この試合の勝者は、ランキングトップ5に入り、世界タイトル挑戦を引き寄せる可能性がある。
拠点とするタイ・バンコクで最終準備に励むグランジャンは、澤田との対戦についてONEチャンピオンシップにコメント。
澤田については入念な下調べをしてきたといい、特に今年3月の「ONE Fight Night 20」であったアトム級MMA5位コンテンダーのジヒン・ラズワン(マレーシア)に判定勝ちした際の試合に注目。この際はラズワンが体重を超過してキャッチウェイト(120ポンド)マッチとなったため、ランキングの変動はなかった。
グランジャンはこの試合での澤田のパフォーマンスに感銘を受けたと言う。
「(澤田は)スタミナがあるし、ランキング5位で体重が重かったジヒン(ラズワン)に勝っている。だから、おそらくパワーもあるだろう」
「このレベルでは均整がとれたアスリートだ。みんな均整が取れているのは確かだが、彼女は手強い対戦相手だ。さらに、彼女はまだ負けたことがない。だからメンタルも強い。自分にとっては大きな挑戦だ」
澤田への賛辞を惜しまないグランジャンだが、自身の能力にも自信を見せている。
直近ではビクトリア・ソウザ(ブラジル)にユナニマス判定勝ちとしており、この試合では立っては重い打撃を放ち、テイクダウンを決め、マットでは試合をコントロールし、総合格闘家としての総合力の高さを見せつけた。
グランジャンは澤田戦でのゲームプランは明かしたがらないものの、代わりに自身の強みについて説明している。
「自分の戦略が台無しになってしまうから、彼女の弱みについてはコメントできない。けれども、自分の強さである柔道や打撃を信じている」
「試合がどんな展開になっても構わない。もう4年、世界最高の場所でMMAのトレーニングしているから」
グランジャンはこうした戦いぶりでMMA界でも有数の急成長を遂げたアスリートで、未来の世界チャンピオンになるための資質も備えていると見なされるようになった。
そして、アトム級MMAで世界タイトル挑戦を目指すには、「ONE Fight Night 22」で印象的なパフォーマンスを見せなければいけないということも十分に承知している。
「どんな結果でもいいけれど、正直にノックアウトで勝ったらどうなるかな? 100パーセント勝ちにいくつもりだし、失敗という選択肢はない」
「澤田は自分のような相手と戦ったことがない」
ノエル・グランジャンも澤田千優も、ともに多彩なスキルを有する一級のファイターだ。だが、いざとなれば2人とも根っからのグラップラーという一面を見せる。
澤田はおそらくこの階級で一番の非常にパワフルなレスラーだが、グランジャンも才能ある柔道家であり、タイとオランダの国内大会でタイトルを獲得している。
このため、グランジャンは5月4日の対決は世界クラスのスタイルが激突する戦いになるとみている。
「正直に話すと、彼女のレスリングは世界クラス。自分の柔道と同じくらいハイレベルだ。2人ともオリンピックに出場できるくらい。けれども、MMAに転向したから、こうして対決できることになった」
澤田のレスリングは強力だが、グランジャンは自身の柔道のスキルで優位に立てると信じている。さらに、無敗の澤田にサプライズを見舞えるという趣旨の発言もしている。
「彼女は自分のようなグラップリングのレベルの持ち主と戦ったことがないと思う。(MMAのレジェンドの)ハビブ(ヌルマゴメドフ)がこう言っていたと思う。柔道がナンバーワンだって」