フォラヤン「エディ・アルバレスと再戦を」
2019年8月の「ONE:DAWN OF HEROES」で、元ONEライト級世界王者のエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)は、あと少しでエディ・アルバレス(米国)を倒せるかというところまで追い詰めた。
だが試合序盤でのアドバンテージを生かせずに破れ、あれからほぼ1年。フォラヤンはアメリカの伝説、アルバレスへのリベンジを狙っている。
「(誰かと対戦できるなら)間違いなくエディ・アルバレスだ」とフォラヤンは強調する。「もう一度彼と戦いたい」
両者が対戦したのはONEライト級世界グランプリ(WGP)の準決勝。試合開始90秒で、フォラヤンが早々にフィニッシュを決めるかと思われた。
強烈なキックでアルバレスがキャンバスに倒れると、フォラヤンはすぐさま飛び乗ってトップポジションを確保する。
だが驚異的な展開により、アルバレスはベテランとしての知見を見せてフォラヤンのグラウンドパンチの攻撃をやり過ごすと、突然、フォラヤンを払いのけて仰向けに倒したのだ。
しばらくして、アルバレスはリアネイキッドチョークを決めてフォラヤンからギブアップを引き出した。
「あの試合では、ものすごく悔いが残っている」とフォラヤンは振り返る。「たくさんミスをしてしまった。もしチャンスがもらえるなら、もっと良いパフォーマンスを見せられると信じている」
どんなアスリートでも辛い敗北の後にはリベンジを望むものだ、だがフィリピンの名門ジム「チームラカイ」のスター、フォラヤンは、自分がONEライト級WGP決勝に進出するためのチャンスが目の前にあり、それを逃してしまったのだとわかっている。
「あの試合では本当に、不注意だった」と、フォラヤンは認める。「自分たちはエディ(アルバレス)がもっとストライカー的な選手だと想定していたから、寝技の戦いになった時に自分には自信があった」
「もし再戦が実現するなら、自分はグラウンドでも自分の課題に対応できるだろう。そして上手くいけば、次はもっと良くできるだろう」
昨年のたった1ラウンドで繰り広げられたドラマを考えると、この総合格闘技のアイコン2人が再び激突する機会が来れば、ファンは間違いなく、壮大な試合を期待できるだろう。