【3/25大会】山北渓人と元ONEストロー級王者シウバが語る試合前の意気込み
山北渓人と元ONEストロー級世界チャンピオンのアレックス・シウバ(ブラジル)によるストロー級MMAマッチは、3月25日(土)の「ONE Fight Night 8: Superlek vs. Rodtang」でも指折りの注目を集める試合になるに違いない。
7勝0敗のプロ戦績をひっさげ、初めてONEのケージ「サークル」に足を踏み入れる山北は、マッチメーカーの高い期待に応えようと気合を入れている。
対するシウバは、グラップリングのスペシャリストでタフなベテラン。世界クラスのストロー級ファイターとの対戦経験も豊富で、誰かの踏み台になるつもりなどは毛頭ない。
山北がこの階級のランキングを駆け上る準備ができているかどうか、試金石となるであろう試合を前に両者が語った意気込みを紹介する。
山北「ここで負けるようでは、王者になれない」
山北渓人は26歳、昨年7月にパンクラスのストロー級王者になって以来、ONE参戦のチャンスを狙っていたようだ。
目標が現実になったいま、山北はその興奮をこう表している。
「去年7月にパンクラスでのタイトルマッチを終えて、ONE参戦に向けて準備を続けてきた。ONEと契約をしてすぐに試合のオファーをもらえ、感謝している。このオファーを聞いたときは、デビュー戦で元チャンピオンを当ててくるONEの本気さと僕への期待を感じた」
「シウバ選手は、極めることもできて、打撃もできるちゃんとできる、MMAが強い柔術家だと思う。この試合は、立っても寝ても動きが止まることのない試合になると思う」
シウバはONEで19戦しており、10年以上にわたってトップクラスの相手と戦ってきた。
山北はこうした経歴を有するシウバに敬意を表す一方、ONEデビュー戦で盛大なアピールをしたいと考えているようだ。
山北はこうコメントしている。
「自分のスタミナとスクランブルの強さがアドバンテージになると思う」
「動き続けていつでもフィニッシュを狙う。元チャンピオンとしてのシウバ選手を尊敬しているが、ここで負けるようでは、僕はチャンピオンになれない。軽く越えて次に行かせてもらう。世界で日本人がどんどん活躍しているが、次は僕の番だ。ONEでベルトを巻くための第一歩を踏み出す」
シウバ「第2、3ラウンドで一本勝ちする」
ストロー級のベテラン選手のアレックス・シウバは、40歳になった今も若手とも対等に戦えるようハードなトレーニングを続けている。
勢いある新星との対戦経験もあるが、一度たりともやすやすと負けたことはない。
シウバはこう話している。
「(山北は)若くて良いファイターで、素晴らしいチャンピオン。リスペクトしている。良いマッチアップだと思う。総合力の高いファイターだ。戦い続けるモチベーションになるから、こういうチャレンジは大好きだ」
元ブラジリアン柔術の世界チャンピオンのシウバは、「サークル」で破壊的なサブミッションのスキルを駆使してきた。
山北との一戦では、この階級のトップアスリートとの対戦経験も生かせると考えているようだ。
シウバはこう付け加えた。
「自分の経験値はアドバンテージになるし、自分の柔術を信じてこの試合に臨む。第2ラウンドか第3ラウンドで、サブミッションで勝つ」