【4/22大会】ONE: Eersel vs. Sadikovic、フルカード発表
ONEチャンピオンシップは7日、シンガポール・インドアスタジアムからライブ中継される4月22日(金)の大会「ONE 156: Eersel vs. Sadikovic」の全容を明らかにした。
立ち技の世界タイトルマッチ2戦と、世界タイトル挑戦者を決める対決、そして注目のヘビー級MMAバトルが行われる。
その他のラインナップにも、格闘技界のエキサイティングなアスリートが勢揃い。ムエタイ世界チャンピオンのリアム・ハリソン(イギリス)、新星のダニエル・ウィリアムス(オーストラリア)、パウンド・フォー・パウンドと名高いアニッサ・メクセン(フランス)、元ONE世界チャンピオンの猿田洋祐らが登場する。
ハリソンの相手は“エルボー・ゾンビ”
ハリソンは、ONEのケージに久々に登場。
“ヒットマン”というリングネームで知られるハリソンは、ムエタイ世界チャンピオンに6度なり、戦績は89勝24敗2分。モハメド・ビン・マムード(マレーシア)を第1ラウンドノックアウトで倒すなど、現在4連勝中だ。
ONEバンタム級ムエタイ世界チャンピオンでONEで無敗としているノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)との対決を狙うハリソンは、ベルトを手に入れるためなら、相手が誰であっても戦うという強い意志を持っている。
ハリソンの今回の相手は、“エルボー・ゾンビ”というリングネームを持つ、3度ムエタイの世界チャンピオンに輝いたムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)。
ムアンタイは、前に出て強烈なエルボーで対戦相手を仕留めることで知られる。通算戦績は200勝42敗4分。現在ONEでは3勝0敗のパーフェクトな戦績を残しており、ハイライト級のノックアウト勝ちを複数挙げている。
今回の試合でムアンタイが勝てば、世界タイトルマッチの機会を引き寄せ、「ONE: LEGENDARY QUEST」でハリソンを破ったチームメートのロドレックに続くことになる。
ウィリアムスは川原波輝と対戦
元WMCムエタイ世界チャンピオンのウィリアムスは、競技に関わらずONEアスリートの中で最もエキサイティングなONEアスリートの1人とすぐに証明された。
28歳のウィリアムスは、昨年4月の「ONE ON TNT I」で、ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオン、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)と総合格闘技ルールで対戦。スリリングな3ラウンドにわたる戦いを繰り広げ、ファンを驚愕させた。
そして今年2月の元ONEストロー級世界チャンピオンのデェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)の引退試合では、ノックアウト勝ちを収め、進化するMMAのスキルを見せつけた。
今回、4月22日のメインカードの第1試合では、川原波輝と対戦。再び観客を魅了しようと意気込んでいる。
対する日本の新星・川原は、DEEPストロー級王者。プロ7勝、86%のフィニッシュ率を誇る、バランスのとれた危険なストロー級アスリートだ。
川原は、MMAのレジェンドのユライア・フェイバーや、ONEのセージ・ノースカット(米国)とともに、米カリフォルニア州の「チーム・アルファメール」でトレーニングに励んでいる。
2021年1月のONEデビュー戦ではリト・アディワン(フィリピン)と対戦し、惜しくも敗れたが、今回のウィリアム戦で勝利を挙げ、世界のファンにアピールするつもりだ。
メクセンvs.ルーメット、勝者は次なる挑戦者に?
長い間、パウンド・フォー・パウンドで世界トップの女子ストライカーとされてきたメクセンも久々に登場。
メクセンはキックボクシングとムエタイの世界チャンピオンに7度輝き、プロ戦績は101勝5敗という驚異的な数字を残している。
直近では、昨年9月のONE初のオール女子大会「ONE: EMPOWER」に出場。クリスティーナ・モラレス(スペイン)を第2ラウンドTKOで下している。
4月22日には、メクセンはマリー・ルーメット(エストニア)とアトム級ムエタイマッチで対戦する。
ルーメットは22歳。雪豹を意味する“スノー・レオパード”というリングネームを持ち、試合経験はメクセンほどはないものの、才能あふれる新進気鋭のファイターだ。
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)や、ワンダーガール(タイ)、スーパーガール(タイ)とともに「マロック・フォース」に所属しており、戦績は31勝9敗。
2020年8月の「ONE: NO SURRENDER III」であったONEデビュー戦では、ベテランのLITTLE TIGER(日本)を倒し、盛大なアピールをした。
この試合の勝者は、ONEアトム級ムエタイ世界チャンピオンのアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)への挑戦権を手にすることになるだろう。
猿田洋祐がついにバラートと対戦
元ONEストロー級世界王者で、ランキング3位の猿田も登場。
通算21勝、激しいグラップリングとノックアウトパワーを持つ猿田はトップに返り咲くために必要なツールはすべて備えていると信じている。
今回の対戦相手は、キューバの五輪レスラーのグスタボ・バラート。元々2月の「ONE: BAD BLOOD」で対戦が予定されていたが、猿田が新型コロナウイルス陽性となったため、直前に試合はキャンセルされた。
現在回復した猿田は、バラートのグレコ・ローマンスタイルのレスリングと打たれ強さを試す準備ができている。
対するバラートは、2月にONEチャンピオンシップ編集部に対して自身のボクシングとレスリングの方が優れていると話している。
「ONE: Eersel vs. Sadikovic」のフルカードは以下の通り。
ONE: Eersel vs. Sadikovicのメインカード
- レギン・アーセル vs. アドリアン・サディコビッチ (ONEライト級キックボクシング世界タイトルマッチ)
- ジャッキー・ブンタン vs. スミラ・サンデル (ONEストロー級ムエタイ世界タイトルマッチ)
- ボカン・マスンヤネ vs. ジャレッド・ブルックス (総合格闘技 – ストロー級)
- リアム・ハリソン vs. ムアンタイ・PK・センチャイ (ムエタイ – バンタム級)
- マーカス・アルメイダ vs. オマール・ケイン (総合格闘技 – ヘビー級)
- 川原波輝 vs. ダニエル・ウィリアムス (総合格闘技 – ストロー級)
ONE: Eersel vs. Sadikovicのリードカード
- 猿田洋祐 vs. グスタボ・バラート (総合格闘技 – ストロー級)
- アンドレイ・ストイカ vs. ヤニス・ストフォリディス (キックボクシング – ライトヘビー級)
- アニッサ・メクセン vs. マリー・ルーメット (ムエタイ – アトム級)
- ウィンドソン・ラモス vs. ウ・ソンフン (総合格闘技 – フライ級)
- チェン・ルイ vs. ソン・ミンジョン (総合格闘技 – バンタム級)
- 三浦彩佳 vs. ダヤン・ソウザ (総合格闘技 – ストロー級)
- アブラーオ・アモリム vs. パク・デソン (総合格闘技 – ライト級)
- アギラン・ターニ vs. ジン・テホ (総合格闘技 – ウェルター級)
- 今成正和 vs. マイキー・ムスメシ (サブミッション・グラップリング – キャッチウェイト65 kg)
- キアヌ・スッバ vs. ジェームス・ヤン (総合格闘技 – フェザー級)