【7/15大会】トノン、グラップラー対決に自信「ガサノフが勝つのは難しい」

Garry Tonon Johnny Nunez ONE Fight Night 6 1920X1280 3

ONEフェザー級MMA2位コンテンダーのゲイリー・トノン(米国)は、7月15日(土)の「ONE Fight Night 12: Superlek vs. Khalilov」で対戦する5位のシャミル・ガサノフ(ロシア)に、格の違いを見せつけてやりたいと燃えている。

タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われるこの一戦は、実力者揃いのフェザー級における最強のグラップラーを決める戦いでもある。

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トノンはブラジリアン柔術のレジェンドとされ、世界で最も尊敬されるサブミッションのスペシャリスト。こうした選手にガサノフはONEデビュー戦で白星を挙げた後、恐れ知らずにも対戦を呼びかけていた。

ガサノフはその動機をトノンの戦いぶりを尊敬しているためと説明したが、トノンはこうした言動をいい選択だったとは思っていないようだ。

トノンはONE編集部にこう説明している。

「(ガサノフが対戦するのが夢だったと話したことは)リスペクトをしているから、ということだと思う。『あいつを倒せば自分の実力が証明できる』と狙われるのは最高の気分だと思う。しかし、キャリアにとってそれは賢明なことかって? 聞かれたら賢明な行動かどうかはわからない、って答えるさ」

「この階級で彼より優れたグラップラーがいるとすれば、それは自分だろう? これはグラップリングで相手を倒そうとする男とグラップリングが超絶的に得意な男とのスタイル対決になるから、彼が勝つのはかなり難しい試合になるだろう」

ガサノフは数々のMMA選手を輩出したダゲスタン出身で、バックボーンはレスリング。サブミッションで9勝しており、ブラジリアン柔術のタイトルを手にしたこともある。

トノンはこうした経歴を有するガサノフについて、典型的なダゲスタンのアスリートとは見なしておらず、むしろ自身に似ている点があると分析している。

「彼の戦いぶりは、自分の戦いぶりと同じように見える。この男は、コントロールして、サブミッションを狙いに行く。自分と同じく柔術畑かもしれない。試合の宣伝文句として、ダゲスタン系ロシア人レスラー対柔術家という構図はわかる」

「けれども、彼はダゲスタン系ロシア人レスラーとは少し違うタイプだと思う。グラウンドで叩きのめすよりも、一本勝ちを狙いに行く傾向があるからだ。だから、こういうタフなグラップラーと戦うのは、最高のスタイル対決だと思う」

だが、ガサノフのグラップリングのスキルを認めながらも、トノンはなお両者の間には明らかな実力差があると断言する。

「間違いなくこの男に一本勝ちするさ。問題は、どうやってやるか、ってことだけだ。一番可能性の高い方法は何だろう? ギロチン的なやつかな」

次の目標はタイトル獲得とリベンジ

シャミル・ガサノフは、昨年のONEデビュー戦でベテランのキム・ジェウォン(韓国)に第1ラウンド一本勝ちとし、直後にフェザー級MMAのランキング入りを果たした。プロ戦績は無傷の13勝0敗だ。

一方、ゲイリー・トノンの戦績は7勝1敗。しかし、この戦績はすべてONEチャンピオンシップで築き上げたものだ。

この点を念頭に、トノンはガサノフについてこう語っている。

「2桁台の無敗記録を築くには、何か特別なものが必要だ。だから、この男はいいアスリートだ。それは間違いない」

「ある程度試合経験は豊富だ。だが、試合経験とトップレベルの選手との対戦経験は別物だ。自分はタフでもっと危険な奴らと戦ったことがある。だが、彼はそういう試合は1戦だけだろ」

両者の現在の立ち位置を考えると、この試合はONEフェザー級MMAのタイトル戦線を占う重要な一戦となる。

「ONE Fight Night 12」での勝利を確信するトノンは、すでに次のプランも描いているようだ。

再び世界タイトルに挑戦し、ベルトを腰に巻くこともそのプランの一部だ。だが、実力を試すために長年対戦を望んでいたフェザー級のアスリートがいるという。

トノンはこう明かしている。

「100パーセント絶対に、自分はタイトルを取りにいくだろう。だが、タイトルを獲得したら、次に戦いたいのは(元2階級ONE世界王者の)マーティン・ニューイェンだ。何度もタイトルを獲得して、強敵と当たりながらも長い間保持していた。タイトルを取らないといけない。そして、マーティンも倒さないといけない。どちらか一方ではだめだ」

「もちろん、(トノンにMMAマッチで唯一の黒星を付けた元ONEフェザー級世界王者で現1位の)タン・リーともリマッチをしたい。絶対にだ。理由は自分のこだわりだ」

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