【8/16大会】東京決戦はペトロシアン VSサナに!フェザー級キックWGP
8月16日「ONE: DREAMS OF GOLD」で、ONEフェザー級キックボクシングWGP準決勝2試合が行われ、ジョルジオ・ペトロシアンとサミー・サナが決勝進出を決めた。
決勝は、2019年10月13日 (日) 東京・両国国技館である「CENTURY 世紀」で行われる。優勝賞金は100万米ドル(約1億円)。
準決勝1試合目のサナ対ジャバル・アスケロフでは、サナが判定勝ち。これでサナの戦績は135勝9敗1分になった。
試合開始直後は、サナが強力なキックで、間合いを詰めようとする33歳のロシア人アスケロフを牽制。
身長が20センチ低いアスケロフは、5月にエンリコ・ケールを破った時のような防御の穴を、なかなかサナ相手に見いだすことができなかった。
1R終了間際、サナは、ブローを浴びせた。素早い左フックを放ち、右ストレートでアスケロフをマットに。
アスケロフは、レフェリーのカウントに応じた。少しふらついていたが、ラウンドの終了まで気力を保ち続けた。
2Rでもサナはプレッシャーをかけ続けた。30歳のフランス人は、キックで攻勢に出た。だが、アスケロフはなかなか間合いに入ろうとしない。
アスケロフは引いているように見えたが、攻撃に出るための布石だった。中盤、左フックから右の連続攻撃を繰り出した。終了間際には「ローリング・サンダー」の異名を取る回転ヒールキックも繰り出したが、これはサナに避けられた。
最後の3R、両者は全力の打ち合いを展開。サナは、飛び膝蹴りを、アスケロフはスピニングバックフィストを繰り出した。
アスケロフは、サナのペースにはまらないように、距離を置きながらも、前に出ていったが、打ち合いではサナが優勢を保つ場面が多かった。
もう1つの準決勝では、ペトロシアン がスモーキン・ジョー・ナタウットと対戦し、1RKO勝ちを決めた。
29歳のタイのスーパースターであるナタウットは、試合開始直後、好戦的姿勢を見せた。
だが、偶然一撃がペトロシアン の急所に入ってしまい、負傷回復に与えられる時間が取られた。これが、ペトロシアンに回復のチャンスを与えてしまう。
試合が再開したとき、ペトロシアン は勢いづき、素早い攻撃でナタウットを捉えた。
これがフィニッシュへの道を拓いた。左ストレートを顎に一閃。ナタウットはマットに倒れた。
ナタウットは、レフェリーのカウントに立ち上がれず、試合は1R2分50秒で終了した。
「ビッグなチャンピオン相手に最も好きな方法で勝てて嬉しい。精神的にも肉体的にも備えてきたが、特に精神面での準備は大切だった」と、勝因を分析したペトロシアン 。すでに勝利が確定していたサナに呼びかけた。
「試合の前に多くを語るのは好きじゃない。サミー・サナ、東京で会おう」
サナもリングに入り「戦うのを楽しみにしている」と応じた。