【10/13大会】ペトロシアンがキックWGP優勝、1億円獲得
ONEフェザー級キックボクシング世界グランプリ(WGP)決勝は、ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)が、サミー・サナ(フランス/アルジェリア)をユナニマス判定で下し優勝した。
10月13日(日)の「ONE:CENTURY 世紀」の第2部「ONE:CENTURY PART II」で、ペトロシアン は改めて地上最強のキックボクサーとしての実力を証明した。
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Posted by ONE Championship on Sunday, October 13, 2019
ペトロシアンは、リーチの長いサナと蹴りの応酬で試合をスタートすると、第1ラウンド中盤あたりからトレードマークの右フック、左ストレートのコンビネーションで主導権をつかんだ。
サナのローブローにより一時中断したものの、再開後もペトロシアンがパンチを主体にプレッシャーを強めていく展開が続く。
第2ラウンドに入るとペトロシアンはさらにリスクを冒して前に出て、この試合最高のショットをお見舞いする。キックボクシング世界王座に5度も就いたペトロシアンは、流れるような動きで打撃をかわしてサナをいら立たせると、フックとアッパーのコンビネーションを強烈にヒットさせたのだ。
パンチとキックを織り交ぜた5連打を浴びせたペトロシアンに対し、サナも決して引くことがなく、2ラウンド終盤に打撃を畳みかけてに東京・両国国技館に集まったファンを熱狂させた。
判定で後手に回っていることを理解していたサナは、最終ラウンド開始から逆転KOを狙って積極的に仕掛けた。
ところが、ペトロシアンは巧みにかわし、完璧なタイミングで左ストレートのカウンターを一閃。終盤にも強烈なミドルキックを2発当て、ユナニマス判定での勝利を決定づけた。
この勝利により、ペトロシアンの戦績は103勝2敗2分(無効試合2)となり、キックボクシング史上最高額の優勝賞金100万米ドル(約1億円)を獲得した。だがペトロシアンは、史上もっとも過酷なトーナメントを制したことの意義を強調している。
「100万ドルのことは頭になくて、自分がナンバーワンになれたことが重要なんだ」と、ペトロシアンは試合後に語っている。
「次の目標もこれまでと変わらない。一生懸命に練習して、タイトルを防衛してゆくだけだ」