【10/13大会】ペトロシアン 視野はついに東京決戦「サナを研究する」
華麗なKO勝利で「ONE: DREAMS OF GOLD」の数あるハイライトを彩ったジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)。だが、勝利の余韻にそう長く浸ってはいられない。サミー・サナ(フランス)との東京決戦が待ち受けているからだ。
ペトロシアン は8月16日(金)、ONEフェザー級キックボクシング世界GP準決勝でスモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)を破り、10月13日 (日) 東京・両国国技館である「ONE:CENTURY 世紀」で行われる決勝へと駒を進めた。
熱戦が終わった今、ペトロシアン はONEチャンピオンシップでの映えある優勝を視野に入れ始めたようだ。
ペトロシアン は、ナタウットを相手に1RKO勝ち。トーナメント中で最も印象深い勝負の1つとなった。
「最高の気分だ。試合には100%備えていたし、勝つつもりでいた。いつもリングに入るときは、勝つ気で行く」
「特に、ヘッドコーチら仲間とやった準備が役に立ったことに気づいたときは素晴らしい気分だった。KOパンチをジョー(ナタウット)のような強敵相手に、しかもアウェイで放つのは簡単なことじゃない」
ペトロシアン は、いとも簡単に勝利を手に入れたかに見えたが、早期決着は予想外だったという。
前回「ONE: HEROES OF HONOR」でナタウットを相手に戦った時は、フルラウンドの戦いとなった。再戦となった今回も、その展開に備えていた。
だが、ペトロシアンは勢いに乗り、連続の打撃を繰り出し、ついに左パンチ一閃でナタウットをマットに沈めた。
5度キックボクシングの世界王者となったペトロシアン でもこの決定打には驚きを隠さない。
「KOは想定外だった。相手の顎(あご)にクリーンなパンチが命中して、3ラウンド戦わないうちに試合が終わってしまった」
「序盤は抑えていったが、KOは予想できないものだ。全て最大のパワーで打っていったが、顎にクリーンなKOパンチが当たると、相手も何もしようがない」
「自分たちのプランはいつも勝つために作られている。勝てれば嬉しい。どんな場合でも、最後まで戦うための準備もトレーニングもしっかりしている」
鮮やかな左ストレートはナタウットをトーナメントから脱落させ、ペトロシアンにサナと戦うための決勝切符を与えた。
サナはもう1つの準決勝でジャバル・アスケロフを破り、準々決勝では優勝候補の1人だったヨドサンクライ・IWE・フェアテックスを下している。もし、この勢いに乗るサナに勝てることができるアスリートがいるとすれば、それはペトロシアン 以外に他ならない。
ペトロシアン はナタウット戦を終え、ついに決勝について考え始める用意ができたようだ。
「サミー(サナ)のことは尊敬しているが、たった1戦見ただけではどんな対戦相手かはわからない」
「彼の試合をたくさん見て、研究したい。決勝に向けて最良の準備をするために。決勝戦に集中し、勝つつもりでいく」
「あと1週間で家に帰る。ジムに戻って、一歩一歩準備を進める」