【3/19大会】ハイダが警告「ベルトと別れる準備をしておけ」
ムスタファ・ハイダ(イタリア)は、3月19日(金)の「ONE: FISTS OF FURY III」(シンガポールで事前収録)で夢を叶えるチャンスを手にした。
ハイダは、ONEライト級キックボクシング世界チャンピオンのレギン・アーセル(オランダ)が有するタイトルに挑戦する。
32歳のハイダは、ISKAキックボクシング世界チャンピオンで、2位コンテンダー。ONEでタイトル獲得を獲得できれば、自身のキャリアはさらに輝くことになるだろうと思っている。
「前向きな気持ちで、すごく気合が入っている。世界タイトルを獲るチャンスが待ち遠しい」
「ONEの世界タイトル獲得は、自分にとって夢が叶うこと。いつも心の奥底で望んでいたことであり、いいタイミングの試合で、このチャンスが巡ってきた」
対戦相手の現王者のアーセルは、スリナム系オランダ人で、ONEでは4連勝。うち2勝はタイトルマッチでニキー・ホルツケン(オランダ)を相手に挙げている。
ハイダは、アーセルには警戒すべき点があると分かっているが、乗り越えられない課題ではないと考えている。
「レギン(アーセル)は、古典的なオランダのスタイルだ。キックやパンチのリズムやペースに重点を置いている」
「最大の強みは、リーチだと思う。背が高いし、ヒザは本当に危険だ。相手の意表をつくことが多いから。だが正直、相手が何をしてくるかではなく、自分の強みや試合に勝つために何ができるかに集中している」
「特にボクシングに関しては、自分の方がバランスがとれたファイターだと思う。(ボクシングの)レベルが違う」
ハイダの技術面は、“ダイナマイト”というリングネーム通りのものだ。その強力なパンチ力は、「ONE: BEYOND THE HORIZON」でダニエル・ドーソン(オーストラリア)をノックアウトした際に見せつけている。
この時の試合は、後に2018年の「バウト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。
ハイダは同じような戦略が今回の世界タイトルマッチでも生きるのではないかと考えている。
「自分のスタイルは爆発力が基になっている。爆発的な力は生まれつきだが、何年もかなり鍛えてきた」
「だから、パワーと爆発力を鍛えて、相手のアクションを止めて、試合の流れをつくろうとしている」
ロケットのような左手を持つハイダの最終的な目標は、2018年に続いて「バウト・オブ・ザ・イヤー」に輝くようなフィニッシュ勝利をすることだ。
そのためにも、対戦相手にはONEのケージ「サークル」内で真っ向勝負してもらい、本物の打ち合いを披露したいと思っている。
「もちろん、自分の夢は思った通りに試合を終わらせて、ベルトを持ち帰ること」
「レギン、自分は本当にハードにトレーニングをしているし、この試合のために全てを捧げている。そこはお前も同じだろう。面白い試合をして、ファンのためにキックの歴史の1ページを刻むために」
「ベルトに別れを告げる準備をしておけ。そのベルトは自分のものになるんだから」
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