【6/23大会】統一戦へマリキン「ブラーに勝ち目はない」
ONEヘビー級暫定王者アナトリー・マリキン(ロシア)は、正規王者のアルジャン・ブラー(インド)との対決が今度こそ実現するよう祈っている。
両者によるONEヘビー級MMA世界タイトル統一戦は、これまでに何度も延期となっていた。しかし、6月23日(金)の「ONE Friday Fights 22」でついに実現することになった。
これまでの延期は、ブラーの負傷や契約状況などによるものだった。このため、マリキンは会場のタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムのリングに、ブラーが現れてくれることをただただ願っていると言う。
「自分は真のONEヘビー級世界チャンピオンになると確信している。すでにそうなっているとは思うが。だが、多少細かい問題が残っている。このブラーとの戦いだ」
「試合合意書が送られてきたときに、彼の名前を見つけてうれしかった。彼はすでに合意書に3、4回サインしていたけれど、試合には出なかった。だから、今回はどうなるかな。重要なのは、彼がリングに上がる努力をするかどうかだ」
マリキンはブラーのことを“チキン(臆病者)”と呼んでいるが、それは個人攻撃ではないとする。何よりもただ戦いたいだけなのだ。
実際、マリキンは他のトップ・コンテンダーとも世界タイトルマッチをして倒せると自負している。このため、ブラーが防衛戦を行うまで時間がかかり過ぎていると考えているだけなのだ。
マリキンはこう説明している。
「戦わずに2年以上もこの階級の頂点に収まっているようなやつはチャンピオンじゃない。どんな場所でも戦うべきじゃない」
「ブラーであろうと、ブシェシャ(マーカス・アルメイダ)であろうと、誰が相手でもいい。どんな対戦相手でも歓迎するし、自分のスキルを観客に見せるチャンスがもらえるのはうれしい。今回は試合が本当に行われることを望んでいる」
「ブラーは長くても2ラウンドもたない」
アルジャン・ブラーが最後に出場したのは、ブランドン・ベラ(フィリピン)を下してONEヘビー級世界タイトルを獲得した2021年5月。
一方、アナトリー・マリキンはブラーが試合から離れている間、3連続KO勝利を収め戦績を12勝0敗とし、ONE暫定ヘビー級世界王座とONEライトヘビー級世界王座を獲得。2022年にはONEのMMA年間最優秀ファイターにも選出されている。
こうした勢いを考慮し、ブラーが自身と対等に戦えるとは思っていないようだ。
「彼に勝ち目はまったくないだろう。ノックアウトしてやるさ。長くても2ラウンド。5ラウンドまで行くことはないだろう」
自身こそが真のヘビー級王者であると証明するため、マリキンはフィニッシュ以外での勝利は考えていない。
試合開始のゴングから猛攻し、世界中のファンを楽しませると約束している。
マリキンはこう付け加えた。
「いつだってノックアウトを狙っているさ。どんな相手よりも素早く動き、良い試合をしようと思っている。観客に楽しんでもらえるよう、全力を出さないといけない」
「ブラーとの戦いは、彼を自分がノックアウトするというだけで見る価値がある。みんなノックアウトが好きだ。特にデカい男が倒れ込むのは壮観だからな」