【10/7大会】挑戦者ダニエル・ウィリアムス「王者ディベラは自分のような相手と戦ったことはない」
ONEチャンピオンシップで3競技にわたって活躍する元WMCムエタイ世界チャンピオンのダニエル・ウィリアムス(オーストラリア / タイ)は、地上最強のストロー級キックボクサーに挑戦する。
10月7日(土)にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONE Fight Night 15: Le vs. Freymanov」のコーメインイベントで、ウィリアムスはONEストロー級キックボクシング世界チャンピオンのジョナサン・ディベラ(イタリア / カナダ)に挑戦する。
ウィリアムスはディベラをスキルの高いストライカーと見なしており、その強みについてこう分析している。
「一番の強みは、彼の素晴らしいテクニックだ。リードフックも上手いし、キックも素早い。かなり打撃を繰り出してくるタイプで、プレッシャーをかけてくる。打って打って、打ちまくってくるだろう」
さらにディベラは昨年10月の「ONE 162」でジャン・ペイメン(中国)に勝って世界タイトルを獲得した際に、無限のスタミナも見せつけている。
ウィリアムスは、このときの戦いぶりに注目し、ディベラは生まれついてのチャンピオンレベルのアスリートだと考えたようだ。
「彼は父親がチャンピオンで、2歳の頃からトレーニングをしている。テクニックは完璧だし、これまで無敗だ。彼は競技についてよく知っているし、これをするために生まれてきたようなものだと思う」
こうしてディベラに惜しみない賛辞を送るウィリアムスだが、一方でハイレベルな競技経験が不足しており、ジャンとの対戦では試合時間残り1分でハイキックでダウンを奪うまでは、判定負けの危険すらあったと指摘している。
このため、ウィリアムスは打撃界のハイレベルな戦いで荒っぽい歓迎をしたいと思っているようだ。
「ディベラはすぐにタイトルマッチに出場することになったから、経験豊富な選手と戦ったことがないんだと思う。ジャン・ペイメンはおそらく、一番経験があるほうの選手だったんだと思う。それに、あの試合はかなり接戦だった。もしハイキックがなかったら、ジャンが勝っていたと思う」
「彼は自分のような選手と戦ったことがないんだと思う」
大興奮の試合を約束「最高の一発狙う」
ダニエル・ウィリアムスはONEチャンピオンシップで3競技にわたって6試合に出場しており、この経験はジョナサン・ディベラとの戦いでアドバンテージになると考えている。
ディベラは印象に残る戦いを繰り広げたとはいえONE出場は1試合のみ。一方、ウィリアムスはこの2年、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)やONEフライ級キックボクシング王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ)ら、最強のアスリートと対戦してきた。
こうした経験の差と自身の強烈なKOパワーを合わせれば、今回の世界タイトルマッチで勝ち星を挙げることができると信じているという。
「彼のこれまでの対戦相手を見た限りでは、ビッグネームはいないし、一般的な格闘技経験があるような選手ではないようだ。自分は気持ちも強いし、パワーもあると思う。これは大きい」
ウィリアムスは、強みのパワーを駆使して一発を当てるためにディベラの激しい攻撃にひるまずかかっていかなければいけない。
だが、この点については、ONE屈指のエキサイティングで攻撃的なファイターとして知られるウィリアムスは恐れてはいないようだ。今回の試合でもきっと、ワイルドな乱打戦に持ち込むべく、試合開始直後から果敢にかかっていくことだろう。
ウィリアムスは、「ONE Fight Night 15」の試合が必見の理由をこう説明している。
「火花の飛び散るような戦いを期待していてほしい。自分はただ前に出ていく。相手の打撃も受けてやる。そして、自分の最高の打撃を見舞ってやる」
「純粋な格闘技アクションを見ることができるだろう。ただ逃げ惑って、後退するようなことはしない。最高の一発を狙って、ダメージを与える。そんな純粋なアクションだ」