【5/20大会】防衛へ自信、王者プラジャンチャイ「ラシリはやりやすい相手」
ONEストロー級ムエタイ世界チャンピオンのプラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)は、5月20日(金)の「ONE 157: Petchmorakot vs. Vienot」で、タイトル防衛へ自信を見せる。
27歳のプラジャンチャイは、シンガポール・インドア・スタジアムで行われる今大会のコーメインイベントで、ジョセフ・ラシリ(イタリア / モロッコ)を相手に初防衛戦に臨む。
ラシリは試合開始からプレッシャーをかけると宣言しているが、プラジャンチャイは動じず、相手にその発言を後悔させる気でいる。
プラジャンチャイはこうコメントしている。
「彼はアグレッシブなファイターで、スタミナがあり、打ち合いをためらわない。いつもリングの中ではヒザを使う。キックは得意ではないと思う。やりやすい相手だと思う」
「最近のインタビューで自分との試合について、第1ラウンドでサプライズを見舞うと言っていたのを聞いた。だが、驚かせるのは自分だと思う。ひどく痛めつけて、自分がハイレベルの才能あるムエタイファイターだとわからせてやる」
プラジャンチャイは実際にラシリとタイの首都バンコクで練習したこともあり、戦いぶりを直接見ることができた。
この経験を通じて相手のスキルの感触をつかみ、いかなる特定の要素について心配はしていない。
実のところ、ラシリのヒザ蹴りを得意とするスタイルは、自身にとって有利と考えているようだ。
プラジャンチャイはこう説明する。
「彼は以前、ここ(プラジャンチャイが所属する)PK・センチャイジムで練習していたので、彼のことを研究する機会があった。それに彼のヒザはそんなに怖くないと思う。自分は怖くないね」
「逆に、ヒザは前に出ないと当たらないので、自分の方が有利だ。ヒザを命中させる前に、自分が繰り出すパンチのコンビネーションに苦しむことになる。彼がヒザ蹴りを放つ際には、スキが生じる」
プラジャンチャイ、オーバーハンドを駆使
5月20日のONEストロー級ムエタイ世界タイトルマッチでは、プラジャンチャイはラシリの攻撃に対してカウンターを狙うばかりではない。自身の破壊的な武器で戦いに行く気だ。
プロボクサー時代に磨いた強力なパンチで知られるプラジャンチャイは、その拳が昨年7月にサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)からタイトルを奪取した際と同様、相手への究極の武器になるだろうと予想している。
プラジャンチャイはこう話している。
「彼は死角が多いし、パンチを食らった後によろけると知った。パンチは苦手のようだ」
「(サムエー)からダウンを奪った時と同じ武器の、オーバーハンドパンチを使うつもりだ。オーバーハンドはかなり強力だから、コーチはいつもこれを鍛えてくれている。ストレートパンチよりも大きいダメージを与えられる」
アグレッシブなラシリは、何があろうと前に出るスタイルで知られているが、プラジャンチャイはそれがディフェンス力を低下させると考えている。
さらに、自身の攻撃的な武器はかなり強力で、特にラシリのように直近で研究したことがある相手には有用だと考えている。
プラジャンチャイはこう付け加えた。
「90パーセント勝つ自信がある。彼がPK・センチャイジムの練習に来たとき、よくスパーリングもやった。彼のスタイルはよくわかっているし、当時から変わっていない。どの試合でも同じパターンで戦っている。だから、自分は対処できるし、最終的に倒すことができると確信している」
「彼は攻撃的な試合はうまくやるだろうが、守備的な試合になるとうまくやる方法を知らないかもしれない、と想定している。チャンスがあれば、できるだけ早くノックアウトする。だが、油断はしない