【5/6大会】王座目指すソルディッチ「元王者カデスタムを倒さなければ」
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア、28)は、今回の試合がONEウェルター級世界タイトル戦線を占うものになるとわかっている。
昨年12月のデビュー戦はノーコンテストという結果に終わっていたソルディッチ。そして、世界最大の格闘技団体ONEチャンピオンシップで真の実力を披露したいという思いが高まっていたところ、これ以上にない大舞台が用意された。
5月6日(土)の「ONE Fight Night 10: Johnson vs. Moraes III」で行われる元同階級王者のゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン、32)戦だ。
同大会はONE初の米国大会で、同国のゴールデンタイムで放映される。入場チケットはすでに完売しており、大きな関心を集めている。
ソルディッチはこの大舞台でのカデスタムとの対戦を楽しみにしている様子だ。
「彼はモチベーションを高めてくれる。自分は(ポーランドの総合格闘技団体)KSWの2階級王者で、彼は元ONE世界チャンピオンだ」
「彼は折れることはないとわかっている。絶対に戦いをしかけてくる。だが、自分にとってそれは目新しいことじゃない。これまでにいい立ち位置も、悪い立ち位置もたくさん味わってきた。何が起きても大丈夫だ。この男を倒さないといけない。彼は、自分の前に立ちふさがっている。調子はいいし、今はけがもしていない。最高の気分だ。やろうじゃないか」
カデスタムは連続KO勝利を挙げており、今回の試合は激しい打撃戦になるという前評判が高まっている。さらに、歴史的なイベントで多くの観客の注目を浴びることだろう。
これらの要素を考慮し、ソルディッチは今回の試合で勝てれば、ONE世界タイトル挑戦のチャンスを引き寄せられると考えている。
ソルディッチはこうコメントしている。
「本気でONE世界チャンピオンになりたい。自分にとって大きな意味のあることであり、いつも通りフィニッシュを目指す」
「いつも素晴らしい試合をしようと思っている。ただ健康でありさえすればいい。準備はできている。しっかり自分をコントロールしているし、ミスはしない」
カデスタムを分析「とてもタフ」
ロベルト・ソルディッチは、ゼバスチャン・カデスタムがONEチャンピオンシップの頂点まで上り詰めるのに武器とした強力な打撃について警戒している。
カデスタムの通算14勝のうち12勝はノックアウトによるものだ。このため、両者の爆発的なスタイルが激突する今回の試合は、最初から最後までスリリングなものになると予想しているようだ。
ソルディッチはこう話している。
「彼はいいストライカーだと思う。とてもタフだ。ムエタイのスキルでは、いいエルボーと膝を持っている。いつも良い試合をしようとする」
だが、ソルディッチは怖気付いてはいない。大物のストライカーと対戦した経験はあるし、自身も20勝17KOという戦績の持ち主だ。
このため、カデスタムの能力に敬意を払いつつも、スタンドで打ち合いになれば、自身に有利になるとみているようだ。
ソルディッチはこう説明している。
「彼はやるかやられるか、というタイプの男だ。もし、そういう戦い方を自分にしかけてきたら、彼にとっていいことはない。スタンド戦に偏れば、大きな問題を引き起こすだろう」
「自分は完全無欠のファイターだ。何でもできる。いつだって前に出て(目の前の)男を破壊する気でいる」