【7/22大会】王者デ・リダー、挑戦者ビグダシュは「読みやすい」
ONEミドル級とライトヘビー級の2階級世界チャンピオンのライニアー・デ・リダー(オランダ)は、これまでで最も困難な可能性がある試合に臨むが、それでも次の対戦相手については予測可能な相手だと考えているようだ。
7月22日(金)、シンガポール・インドア・スタジアムで開催される「ONE 159」のメインイベントで、デ・リダーは元ミドル級王者のビタリー・ビグダシュ(ロシア)を迎え、同級タイトルの防衛に臨む。
31歳の王者は、試合が正式に決定した後、相手を徹底的に研究し始めたといい、ビグダシュの心構えを尊重しながらも、試合は自身に有利だと考えている。
デ・リダーは、ONEチャンピオンシップにこう話している。
「(ビグダシュは)時間をかけて、打撃を選ぶ。スタンドでは単発が多いが、時々いいやつもある。かなりストレートで、クリーンだ。だが、読みやすいし、すぐに疲れる」
2019年にONEチャンピオンシップでデビューしたデ・リダーは、ONEのケージ「サークル」で6連勝中。
2020年10月に元タイトルホルダーのアウンラ・ンサン(ミャンマー)を第1ラウンドでサブミッションで下し、ミドル級タイトルを獲得。その半年後には、再び勝利して今度はライトヘビー級のベルトも剥ぎ取った。
これまで15試合中10試合で一本勝ちを決めており、総合格闘技界で最も優れたグラップラーという評価を得ている。
一方、ビグダシュはミドル級で3勝している。直近は2月のアウンラ・ンサンとのラバーマッチで、ユナニマス判定で勝利。ミドル級タイトル奪還へのチャンスを得た。
だが、この試合を見たデ・リダーは、ビグダシュの戦いぶりにさほど感心しなかったようだ。このため、今回の世界タイトル防衛戦はすぐに終わるのではないかと期待している。
デ・リダーは、こう語っている。
「第1ラウンドの終盤には(ビグダシュは)疲れているはずだ。そして、第2ラウンドで試合は終わるだろう」
デ・リダー、3階級チャンピオンも視野
ONEチャンピオンシップは最近、Amazonプライム・ビデオ・スポーツと5年間のパートナーシップを結び、北米のゴールデンタイムで、毎年最低12試合のライブイベントを配信することになった。
年内にこの場で自身のスキルを披露したいと考えているアスリートは多いが、ライニアー・デ・リダーもその1人。
また、その際の対戦相手として、ONEヘビー級世界チャンピオンのアルジャン・ブラー(インド)を考えているようだ。
両者は過去に辛辣な言葉を交わし合っており、デ・リダーは体重を増やして3つ目のベルトを獲得したいと繰り返し話していた。
デ・リダーはこう付け加えた。
「もうずいぶん前から言っているが、ヘビー級タイトルにも挑戦させてくれ」
「ブラーとやりたい。ブラーは面白いマッチアップだ。今はあまり予想はできないが、自分のやることにはもちろん自信がある」