【11/9大会】ロッタン、挑戦者スミスを圧倒宣言「彼のスタイルは変わっていない」

Rodtang Jitmuangnon Jacob Smith ONE157 1920X1280 28

11月9日(土)の「ONE 169: Malykhin vs. Reug Reug」で、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)は、6度目となるONEフライ級ムエタイ世界タイトルの防衛に臨む。挑戦者は3位コンテンダーのジェイコブ・スミス(英国)。

同大会はタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される。

両者は2022年5月にONEフライ級ムエタイ世界グランプリの準々決勝で対決しており、その際はロッタンがユナニマス判定で勝っていた。

この際、ロッタンはありとあらゆる攻撃を浴びせたが、元英国ムエタイ王者のスミスはその猛攻に耐え、最後まで戦い抜いた。

スミスの打たれ強さについてはロッタンも承知しており、今回の試合でも重要な要素となる可能性がある。だが、ロッタンはスピードでスミスを圧倒したいとONEチャンピオンシップに話している。

「ジェイコブ(スミス)の最大の武器は耐久力だ。この耐久力のために、どんな対戦相手にとっても手強い相手になる」

「彼との試合では、自分のスピードがアドバンテージになる。初対戦ではスピードと敏しょう性を生かして戦った」

ロッタンはこうしたスミスの技術について評価しているものの、ここ数年で進化をしたとは考えていないようだ。

ロッタンによると、スミスは打撃と判断を下す際、両面においてスピードに欠けるという。

「彼のスタイルは以前と変わっていない。まるでエンジンが温まるのが遅い車のようだ。考えるのも、動くのも、両方とも遅い」

一方、初対戦でスミスが見せた戦いぶりからすると、ロッタンはノックアウトを奪うのはそう簡単ではないとも認める。

しかし、フライ級ムエタイの王者として長年君臨してきたロッタンはいつも通り、フィニッシュを狙いにいくという。特に今回は世界タイトルマッチで5ラウンドのため、初対戦時よりも2ラウンド多く戦うのだ。

ロッタンはこう話している。

「ノックアウトするためにベストを尽くす。(前回は)ボーナスが欲しかったから、ノックアウトをしたかった」

「だが、相手も侮れない。ジェイコブ・スミスはタフで打たれ強いからだ。その強靭なフィジカルは侮ることができない」

計量ミス「同じ間違いは繰り返さない」

ロッタン・ジットムアンノンは直近の試合、デニス・ピューリック(カナダ / ボスニア・ヘルツェゴビナ)とのノンタイトルのキックボクシングマッチでは計量をミスしている。

この際は両者はキャッチウェイトマッチで合意したものの、今回の「ONE 169」でのジェイコブ・スミスとの対戦では、万が一にでも計量に失敗すればONEフライ級ムエタイ世界タイトルを剥奪されることになる。

この点に関し、ロッタンは体重をキープし、適切な水分補給を行い、王座を守る準備は万端だとコメントしている。

「同じ間違いを繰り返さないためには何でもするさ。同じ間違いを繰り返したら、ベルトを剥奪されるから」

類まれな個性と爆発力のある攻撃スタイルでエキサイティングな選手として知られるロッタンは、会場に集まるファンと何百万人もの世界中の観戦者に向けて、最高の試合をすると約束している。

そして最終的な目標は、ムエタイを新たな高みに押し上げることだという。

「みんなにメッセージを送りたい。この試合で全力を尽くす。タイのみんなにはスタジアムに観戦に来てほしい。もしくは、地元のテレビで試合を見てほしい」

「みんな、応援をよろしく。ムエタイを世界中でさらに高いレベルに引き上げることを望んでいる。自分は、ムエタイをできるだけ盛り上げたいと思っているから」

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