【5/4大会】秋元皓貴、タイトル奪還戦は「日本でやりたい」
元ONEバンタム級キックボクシング世界チャンピオンの秋元皓貴は、タイトル奪還へ闘志を燃やしている。
このため、5月4日(土)の「ONE Fight Night 22: Sundell vs. Diachkova」のウェイ・ルイ(中国)戦は重要な意味があるようだ。
ウェイは、中国人初のK-1王者。クルクン・ファイト(KLF)のチャンピオンで、通算戦績は69勝3敗。こうした経歴を有する相手だからこそ、勝てれば現王者のジョナサン・ハガティー(英国)への挑戦へのステップとなる可能性もある。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われるウェイ戦を前に、秋元はこう話している。
「この試合はやっぱり相手も実力がある選手なので、しっかり勝てば、タイトル戦に繋がると思う。どの試合も負けられないが、しっかりインパクトを残して、また強くなったと思ってもらえるようにしたい」
ウェイは世界トップクラスのキックボクサーと見なされており、今回のONEデビュー戦の結果次第では、バンタム級キックボクシングのランキングに変動をもたらすことも考えられる。
秋元としては、ONE世界チャンピオンのハガティーの準備が整った際に次の挑戦者になるためにも、1位コンテンダーの座を守りたいところだろう。
さらに理想的には、日本でベルトに挑戦したいとも考えているようだ。
「今回勝ったほうがタイトル挑戦に一番近い選手になると思うので、もちろんその意識はある」
「また日本大会があるなら、日本でタイトルマッチをやりたいと思っていた。ただ、彼(ハガティー)は2競技チャンピオンなので、ムエタイの防衛戦もあると考えると、年内にできればいいと思う 」
ハガティー戦「打ち合いならかなり有利」
秋元皓貴は、ジョナサン・ハガティーと対戦することになれば、キックボクシングにおける経験がアドバンテージになると考えている。
ハガティーはこれまでムエタイを主戦場とし、ONEバンタム級ムエタイ世界タイトルを保持している。さらに昨年11月にはファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)と当時空位となっていた同級キックボクシング世界タイトルをかけて対決。KO勝ちで見事2本目のベルトを獲得した。
秋元はハガティーのキックボクシングのスキルについてこうコメントしている。
「ムエタイでも共通して言えることは、彼(ハガティー)の独特な足の運びだ。それが独特だからパンチが伸びてくるように感じる。それはキックボクシングにも生きるかとは思うが、やっぱりムエタイファイターだと思う」
「強いのは強いと思うが、キックボクサーとして怖いとは思わない」
秋元は、対戦の際にはハガティーのリーチの長さや間合いが問題になる可能性を指摘しつつも、それを回避する方法を見つける自信もあるようだ。
2人の将来の対戦をイメージして、秋元はこう話している。
「やってみないとわからないが、前半は距離感など苦戦する部分はあると思うが、しっかり調整してやりたい。打ち合いになると思う。打ち合いになれば僕の方がかなり優位に立つのかな、と思う。パワーや身体の強さは自分の方が強いと思う」