【9/27大会】秋元皓貴、エナッシ戦へ「はっきりと分かるような結果を」
元バンタム級キックボクシング王者の秋元皓貴は、9月27日(金)の「ONE Friday Fights 81: Superbon vs. Nattawut」で、元フライ級キックボクシング王者のイリアス・エナッシ(オランダ / モロッコ)に衝撃的な勝利を収めたいと意気込んでいる。
同大会はタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムから日本のゴールデンタイムで生中継される。秋元にとっては、連敗を止め、ONEバンタム級キックボクシング世界チャンピオンのジョナサン・ハガティー(英国)への挑戦権獲得を引き寄せるためのチャンスだ。
秋元は32歳。現在ONEバンタム級キックボクシング2位コンテンダーで、スピードとファイトIQを兼ね備えたオールラウンドなストライカーとして知られる。2022年にONEで世界タイトルを獲得したが、初防衛戦で挑戦者のペッタノン・ペットファーガス(タイ)に負けた。
その後しばらく試合から離れていたが、今年5月の「ONE Fight Night 22」に出場。激闘の末にベテラン選手のウェイ・ルイ(中国)に判定で苦杯をなめた。
このときの試合を念頭に、秋元は今回の試合では決定的な方法で勝ち星を挙げたいとONEチャンピオンシップに話している。
「前回の試合は、自分なりには良い試合だったけれど判定で敗れてしまった。(今回の試合では)やっぱりダウンを取ったり、KOしたり、はっきりと分かるような結果にしたいと思っている」
3連敗ともなれば、バンタム級キックボクシング王座奪還の望みを絶たれる可能性もある。
このシナリオを避けるためにも、秋元はエナッシについて入念に研究。強力なパワーとスピードの持ち主だと評している。
「(エナッシは)めちゃくちゃ強いと思う。キックボクサーとしてすごく完成されていて良い選手。スピードもあって、階級を上げてパワーもついている。すごく楽しみだ」
極真空手出身の秋元は間合いのコントロールのエキスパートで、打撃戦のペースを支配する。
「ONE Friday Fights 81」でもこのスキルを最大限に生かすつもりのようだが、接近戦での打ち合いもいとわないようだ。
秋元はこう説明している。
「離れた距離でのステップや、出入りの速さは警戒しないといけないと思うが、そこは自分も得意としているところ。お客さんに楽しんでもらえる試合になると思う。接近戦での打ち合いもしっかり練習しているので、出入りが早くて打ち合う形になる面白い試合になると思う」
「良い試合をして全部かっさらう」
「ONE Friday Fights 81」には、秋元皓貴の他にも武尊や、小笠原瑛作といった日本の選手に加え、スーパーボン(タイ)やノンオー・ハマ(タイ)、サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)といった元正規世界王者も出場する。
こうした数々のスター選手が出場する今回の大会で、秋元は特に忘れられないパフォーマンスを披露したいと話している。
「日本から、武尊選手や小笠原選手も出る予定で、あとはスーパーボン、ノンオー、サムエーといったタイの有名選手も出るが、自分が良い試合をして全部かっさらってやろうと思っている」
多くのファンや識者から武尊と比較されることもあるが、秋元はそうした意見を一蹴し、階級が異なると指摘。
今回の大会では一番衝撃的な試合をすることが究極の目標だと言い切る。
「(武尊とは)同じ日本人同士ってことや、階級も違うし、一緒に頑張りたいと思う。武尊選手も絶対良い試合をすると思う。ノンオーやサムエー、元チームメイトも絶対良い試合をすると思うので、誰にも負けたくない。自分の試合もそうだが、内容も誰にも負けたくない」