【8/27大会】マイケル、ロッタンの弱みは「キレやすさ」
サバス・マイケル(キプロス)は、ONEフライ級ムエタイ世界グランプリ準決勝でロッタン・ジットムアンノン(タイ)を倒すための、重大な鍵を見つけたと考えている。
4位コンテンダーのマイケルは、8月27日(金)の「ONE FIGHT NIGHT 1: Moraes vs. Johnson II」で、階級の王者であるロッタンと対戦する。
マイケルは、その計り知れない才能に敬意を払う一方、ロッタンは時折感情に流され過ぎると考えている。
ロッタンは確かに、率直な感情表現で知られている。マイケルは、シンガポール・インドア・スタジアムでの試合で、この点を利用できるのではないかと考えている。
マイケルはこう語っている。
「彼は怒ると感情を抑えられなくなるんだ。どんなファイターも同じ問題を抱えがちだ。だから、自分はいつも最初にミスをした方が負けだと思っている。ロッタンに関しては、自分たちの誰よりもカッとなりやすい」
「ロッタンが怒った時は、たくさんミスをした時だと思う。冷静でいようとして、ベストな試合にしようと思った時、メンタルが参ってしまうようだ」
しかし、マイケルは勝利への道筋はそれほど単純とは思っていない。
ロッタンはONEフライ級ムエタイでは負けなし。マイケルはこうした地上有数のストライカーが相手だと、よく理解している。
このため、マイケルはどんな弱みでも利用するためのトレーニングに励み、3ラウンドにわたる戦いに備えて詳細なゲームプランも用意。さらに、自身のミスは避けたいと考えている。
マイケルはこう話している。
「だが、ロッタンはめったにミスをしないからチャンピオンなんだ。100パーセント万全の準備をして、最初にミスをするのを避けなければいけない、という戦いになる」
「彼の性格は知っているし、いい奴なんだ。だが、戦いの場では自分の仕事をするだけだ。大きな試合だし、試合の中で勝つ方法を見つけるさ。だが、彼も自分のことを知っているし、総合力を駆使した戦い方をしてくるだろう。だから、試合当日は彼がどう出るかは、本当のところは分からない」
マイケル、ロッタンを毎朝“凝視”
サバス・マイケルは、「ONE FIGHT NIGHT 1」でのトーナメント準決勝では、ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノン有利の見方が多いと分かっている。だが、そうした外部の意見は気にしてはいない。
マイケルは、WBCとWMCのムエタイ世界チャンピオンで、タイ・バンコクの有名ジム「ペッティンディー・アカデミー」で多くのトップアスリートと共にトレーニングしている。
そして準々決勝でアミール・ナセリ(イラン / マレーシア)に圧勝し、ロッタン戦へ準備は万全と考えているようだ。
マイケルはこうコメントしている。
「ロッタンには、自分が自分を信じていると知っておいてほしい。負けると思っているなら、契約にサインをしていなかった。サインをするということは、勝ちに行くということだ」
「心配はしていない。トレーニングして、試合日にいいパフォーマンスが発揮できるのを楽しみにしている。今は自分が輝く時だ。自分が有数のアスリートだと世界に証明したい」
決して負けられない試合だが、マイケルは特別なインスピレーションを必要としていない。
代わりに、毎日闘志を燃やし続けるため、ある“儀式”を続けていると明らかにした。
マイケルはこう打ち明けた。
「家にロッタンの写真を置いている。朝起きて、最初に目にする人物は彼だ。これが格別のやる気につながっている。彼は自分の階級のトップにいる男で、自分は彼を倒す。これ以外の計画はない。起床した直後、写真を見るとすぐ、トレーニングをしようというやる気が湧いてくる」
「ロッタンだけを見ている。そして、勝利が見える」