【5/6大会】DJ、モラエスと対決後の計画は未定!?
ONEフライ級世界チャンピオンのDJことデメトリアス・ジョンソン(米国、36)は、約5年ぶりに米国で家族や友人の前で戦う。
5月6日 (土) のONEチャンピオンシップ初の米国大会「ONE Fight Night 10: Johnson vs. Moraes III」で、ジョンソンはアドリアーノ・モラエス(ブラジル)を迎え、ベルト防衛に臨む。両者はこれまで2度対戦して1勝1敗としており、今回の対決はラバーマッチだ。
この試合はジョンソンにとって、ライバル対決を制し、偉大なMMAアスリートとしての地位をさらに固めるチャンスであるだけではない。
生まれ育ち、現在も住んでいる土地で、親しい人々の前で自身の戦いぶりを披露する機会なのだ。
ジョンソンはONE編集部にこう話している。
「個人的に一番大きなことは、子供たちが来てくれることだと思う。確かに、子供たちはテレビで自分の試合は見たことがあるけれど、これが一番クールなことだと思う」
「そして長い間米国から遠ざかっていたけれど、友人や家族が来てくれるのもクールだ。プロとしては、ONEチャンピオンシップが初の大会に出場させてくれるのは、期待されているってことだと思う」
3人の子供にとって、父親がベストを尽くす姿を目の前で見るのは初めての経験になるだろう。
ジョンソンは子供たちと仲が良いが、地元ワシントン州のジム「AMCパンクラチオン」での練習には連れて行ったことがない。このため、子供たちが父親の戦いぶりを見る機会は限られているのだ。
ジョンソンはこう話している。
「子供たちにとって、自分が出場するのを見るのはとても楽しみなことなんだ。だって、子供たちはジムには来ないし、トレーニングもしない。自分がトレーニングする姿も見せてないから、観戦に来てくれるのはクールだ」
ONE史上最大の世界タイトルマッチを数日後に控えた今、ジョンソンはモラエスに照準を定めている。この試合が自身のレガシーに長きにわたって影響を与えることになると知っているためだ。
MMAキャリア上で大きな意味のある試合だが、ジョンソンは温かい家庭のおかげで精神的なストレスに対処できているようだ。
「重圧はないよ。だって勝とうと負けようと引き分けになろうと、最後は家に帰って子供の世話をするんだから」
今後の計画発表「いいタイミング」で
長年にわたりMMA界の最高峰で戦い続け、13度世界タイトルを獲得したデメトリアス・ジョンソンは、その輝かしいキャリアに終わりを告げようとしているのかもしれない。
ジョンソンの引退についてはこの数日大きな注目を集めているが、自身もそれについて考えていると認めている。
「ONE Fight Night 10」でのアドリアーノ・モラエスとの世界タイトル防衛戦を前に、まだやれるという気持ちはあるものの、引退という選択肢も考えているようだ。
「あと2、3年やれるとは思っているけれど、どうなるかな、と思っている部分もある。何が起こるか見てみたい。父性を感じているし、子供も妻も愛している。彼らのためにこの場所にいることも愛している」
ジョンソンは、妻や子供との時間を大切にしているが、超大型大会での戦いや数週間にもわたる特訓のために、その時間がより少なくなっていることもわかっている。
そうした現実を踏まえ、予定はまだ未定だが、5月6日の試合が終わればもっとオープンに話せるようになるだろうとしている。
ジョンソンはこう付け加えた。
「試合前の特訓で(家族と過ごす時間が)少なくなっていると感じることもある。けれども、『あとどのくらい? あとどのくらい?』と思う部分もある」
「この試合が終わったら、これが最後の試合になるかもしれないという発言の理由を明らかにするだろう。今全部打ち明けたいと思うけれども、いいタイミングじゃないってことなんだ」