【9/27大会】復帰戦に臨む武尊「連敗は絶対に許されない」
9月27日(金)の「ONE Friday Fights 81: Superbon vs. Nattawut」で行われるフライ級キックボクシングマッチに出場する武尊(33)は、今回の試合で負けるという選択肢はないと宣言している。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会で対するは、19歳の素手で殴り合う格闘技のラウェイ出身のタン・ジン(ミャンマー)。
武尊は、今年1月の「ONE 165」のメインイベントでONEに初参戦。現在ムエタイとキックボクシングの2階級でONE世界チャンピオンとなったスーパーレック・キアトモー9(タイ)との激闘の末に惜敗したが、このときの試合は、2024年でも指折りのエキサイティングな試合と評された。
今回の試合は2度目のONE出場。当初の対戦相手だったブラック・パンサー(タイ)が怪我で欠場となったため、急遽タン・ジンと対戦することになった。
武尊は、対戦相手の変更のために準備で多少混乱が生じたと認めつつも、モチベーションは揺らいでいないとONEチャンピオンシップに話している。
「(対戦相手が)1ヶ月前に変わるっていうのは対策や準備も全部変わるし、影響はもちろんある」
「前回負けて復帰戦でONE2戦目になるので、どうしてもONEでの1勝目がほしい。相手が誰であれ倒すだけなので、またスーパーレックやロッタン(ジットムアンノン)と戦う位置まで行けるようにやるだけだ」
武尊はスーパーレックとの再戦や、ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタンとの対戦を視野に入れているものの、今回の対戦相手のタン・ジンを甘く見ているわけではない。
フィニッシュ勝利を決めるパワーと、ラウェイ出身という独特な経歴の持ち主のタン・ジンが、危険な対戦相手になり得る可能性も承知している。
「結構フルスイングで振ってくるタイプで、一発がある選手。ラウェイ出身ということで体の強さもあり、一発一発、拳を握って打ってくるので、そこは警戒しないといけないと思う」
「若い選手なので勢いもあるだろうし、そこを気をつけながら自分の戦いを貫く。相手もガツガツくるタイプなのでKOで勝ちたいと思う」
タン・ジンはここまで毎週恒例のルンピニー大会「ONE Friday Fights」シリーズで2連続フィニッシュ勝利としている。
だが、武尊は自身には世界のどんなタフなファイターにも負けない強い覚悟があると信じている。
スーパーレック戦でもこうした覚悟は見て取れたことからも、武尊は地上で一番倒すのが難しいキックボクサーだとしても間違いはないだろう。
武尊は試合に臨む覚悟についてこう説明している。
「昔から試合はスポーツとしての試合だけじゃなくて、ある意味命の取り合いをする覚悟でしている。だから前回の試合もそうだが、骨が折れようが筋肉が切れようが、最後に倒した方が勝ちというつもりでやっている」
「試合に対する覚悟は他の選手とは違う。いまだから言うわけではないが、試合は負けたら終わりの覚悟でやっているので、死に物狂いで勝ちをつかみにいく試合をしたい」
ロッタン戦視野に「ふさわしい勝ち方を」
元K-1三階級王者、ISKA世界チャンピオンとして打撃系格闘技の頂点で活躍してきた武尊だが、「ONE Friday Fights 81」のタン・ジン戦で負ける気はない。
ONEチャンピオンシップのベルトを獲得し、世界最強のアスリートだと証明することを究極の目標に掲げているためだ。
「世界最強を目指してこのONEに参戦したので、どうしてもここで一勝がほしい。トップと戦うためにも、2連敗は絶対に許されない」
「ONEのチャンピオンにふさわしいという姿を見せ続けなければならないので、次の試合は必ず勝つ」
武尊は、ONEデビュー戦で当初対戦相手に予定されていたロッタン・ジットムアンノンとの試合も実現させたいといまも思っている。
そのためにも、まずはタン・ジン戦で華々しい勝利を収めることは必須だ。
武尊はこうコメントしている。
「勝たないと次がない。それはずっと思っていること。僕はロッタンと戦うために、ロッタンに勝って世界最強を証明するためにONEに来たので、そこにたどり着くためにはこの試合で勝たないといけない。それにふさわしい勝ち方をしないといけないと思う」