【1/28大会】グレゴリアン「シッティチャイとの再戦は9年前から予想していた」
1月28日(日)に東京・有明アリーナで開催される日本大会「ONE 165: Superlek vs. Takeru」では、フェザー級キックボクシング2位コンテンダーのマラット・グレゴリアン(アルメニア)と同3位のシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)による“因縁の対決”が行われる。
両者の対戦は実に6度目となるとなるものの、グレゴリアンは変わらぬモチベーションでこの試合に臨むという意思を表明している。
過去5戦ではシッティチャイが4勝1敗と勝ち越しているが、グレゴリアンは、今回の試合ではもう1勝挙げたいとONEチャンピオンシップに話している。
「変な話だが、自分はいつか再び戦うことになると思っていた。最初の試合から、自分のコーチに彼とは何度でも戦うことになると話していた。2015年にそう話して、そして9年後の今、再び戦うことになった」
すでに21ラウンドにわたって戦ってきた両者だが、互いに尊敬の念が薄れることはない。実際に、2人とも今回の試合は激戦になると予想している。
両者が最後に対峙した5年前の試合では、グレゴリアンがタフさと実力を発揮して初めて勝ち、欧州の団体「グローリー」のキックボクシング世界チャンピオンに輝いた。
だが、この試合の前からグレゴリアンは、シッティチャイと互角に戦えると信じていたと言う。
「シッティチャイと戦うのはいつだって難しい。自分の持っているものすべてを出し尽くさないといけない」
「これまで何度も戦ったが、どちらかがよりシャープだったり、上手くやったりしたこともあったが、彼はタイトル保持者で、毎回勝っていた。だが、自分は敗北に甘んじたことはない。自分のほうが調子がいいときもあるとわかっていた」
「自分たちは常により強いファイターになるために進化しているし、この階級で長い間全力でやってきた。これはすばらしいことだ。2人とも2015年の初対戦以来、8年以上もトップレベルで活躍し続けている」
「世界王者へのステップに影響する試合」
マラット・グレゴリアンもシッティチャイ・シッソンピーノンも、格闘技界随一の強豪がしのぎを削るONEチャンピオンシップのフェザー級で、過去4戦は2勝2敗同士としている。
両者とも32歳、まだまだ時間はあるとはいえ、世界トップクラスのアスリートに囲まれた環境で1敗でもすれば、究極の目標であるONEフェザー級キックボクシング世界王座奪取への道筋も閉ざされてしまう可能性がある。
グレゴリアンは、この6度目の対戦が重要であり、お互いに全力で戦うことになるとコメントしている。
「この試合はとても重要だ。誰が世界王者を目指して前進するかに影響するし、これはお互いにとって大事なことだ」
「だから、2人とも全力で行くと思う。そして、強いほうが勝つんだ」
これまでの5戦はいずれも判定で勝負が決まっており、グレゴリアンはシッティチャイをフィニッシュできる可能性は現実的には低いと考えている。
両者とも同じ年齢のトップアスリートであり、一級のスキルの持ち主。このため、勝敗を分けるのは紙一重の差だ。
だが、それでもグレゴリアンはその小さな違いを生み出すことを熱望しており、今週日曜日にはリングの中で全力を尽くすと誓っている。
「自分たち2人は両方、頭の切れるファイターだ。何が来るか、何が来ないか、すべてを素早く見切る。この階級では、1秒以下の出来事でも何かが起こりうるから、この試合はかなり集中しないといけない」
「力強い試合をして勝ちたい。勝てたらまたすぐに戦えると思うから、シッティチャイに勝って、ベルトに一歩近づけるよう全力を尽くす」