【4/5大会】白星発進の隻腕のムエタイ戦士・ピーコック「自分は夢を生きている」
隻腕のムエタイ戦士のジェイク・ピーコック(カナダ / 英国)は、4月5日(金)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催された「ONE Friday Fights 58」で、傑出した戦いぶりを披露した。
ONEデビュー戦となったバンタム級ムエタイマッチで日本の新城絋平にユナニマス判定で勝ち、世界中のファンを驚かせた。
ピーコックは、今年初めにカナダで行われた登竜門大会の「Road to ONE」で優勝。デビュー戦では活躍を約束していた。
戦績を13勝1敗に伸ばしたピーコックはこうコメントしている。
「ONEチャンピオンシップで戦えることは本当に光栄だ。多くの人にとっての夢であり、自分はその夢を生きている。だから、この団体で世界最高のタレントを相手に自分のスキルを披露できてとても感謝している」
「(デビュー戦では)最初から最後まで圧倒した。自分は間違いなく、その判定結果にふさわしかった。楽しみながら落ち着いて、時間をかけた。フィニッシュはできなかった。いつもフィニッシュを狙っているが、デビュー戦を落ち着いて戦えたのはよかった」
試合では新城はダメージを受けながらも戦い続け、打たれ強さを見せつけた。一方のピーコックはダイナミックな回転攻撃としっかりとした基礎を織り交ぜた攻撃を絶え間なく繰り出し、観客をどよめかせた。
だが、ピーコックは今回の試合結果で満足することはなく、次の試合までにさらなるレベルアップをしたいと言う。
「初心に戻るつもりだ。いろいろ努力するべき点もある。いつも試合の後はこうなんだ」
「第1ラウンドで勝とうが、判定までもつれようが、常に改善するべき余地はある。だから、思い上がらずにすぐにジムに戻って、次の試合に備えるつもりだ」
今後の抱負「元気を与え、楽しませたい」
「ONE Friday Fights 58」でデビュー戦を白星で飾り、ジェイク・ピーコックは格闘技界でも有数の話題の選手となった。
次の試合を待ち望むファンも多く、アスリートからも称賛の声が上がっている。
今後の試合について、ピーコックは対戦したい相手に自分から呼びかけるのではなく、目標を達成するためにマッチメーカーが自身の成長に必要だと判断した相手と戦いたいと話している。
「自分から対戦したいと呼びかけたことはないんだ。誰と組まれても、試合を断ったことはない。いつだって試合をしたいんだから、相手の名前を送ってくれれば、受け入れるだろう」
「挑戦し続けたいんだ。最高の相手と戦いたい」
腕が半分しかないことについて「注目されるのは好きではない」と語っていたピーコックだが、新城に勝ったことで多くの人々に勇気を与えたのは間違いない。
そして、今後もONEチャンピオンシップで活躍を続け、どんな壁が立ちはだかろうとも、努力と献身が報われることを示したいと考えていると話している。
「あらゆる立場の人々に元気や、やる気を与えることができればいいと思っている。そういうことをしていると思うし、そういう場を与えられ、良いロールモデルになれて、とても感謝している」
「元気を与え、多くの人々を楽しませていくつもりだ」