【9/7大会】スーパーレックとの防衛戦へハガティー「100パーセントのコンディションでいけば、自分は無敵」
ONEバンタム級ムエタイとキックボクシングの世界チャンピオンのジョナサン・ハガティー(英国)は、自身こそが地上最強のストライカーだと証明したいと燃えている。
9月7日(土)の「ONE 168: Denver」のメインイベントでは、ONEフライ級キックボクシング世界チャンピオンのスーパーレック・キアトモー9(タイ)を挑戦者に迎え、ムエタイのタイトル防衛に臨む。
米コロラド州デンバーのボール・アリーナから生中継されるこの試合では、ムエタイの世界王者同士が激突。ここ最近で指折りの重要な一戦だ。
直前に迫ったこの試合について、ハガティーはこう説明している。
「世界最高のパウンド・フォー・パウンドのファイターの1人と戦えるチャンスだ。自分は彼(スーパーレック)は世界指折りの選手だと思っている。対戦する機会をもらえるだけでも素晴らしいことだし、本当にファンのためにもなる。爆発的な試合になるだろうし、エキサイティングな夜になるだろう。自分とスーパーレックが激突する試合をファンに見せるのが楽しみだ。自分も含めて、たくさんの人がこの試合を待ち望んでいたと思う」
「自分たちのスタイルは同じだと思う。2人ともアグレッシブで、ノックアウトを狙う。2人とも、パウンド・フォー・パウンドのトップ選手だと思う。彼はフライ級の最高の選手で、自分はバンタム級で最高の選手。だから、実際に対決してどっちが最高の選手かを確かめるのはどうだろう?」
スーパーレックは10連勝中で、最近ではロッタン・ジットムアンノン(タイ)や武尊といった強豪に勝っていることを考えれば、間違いなく世界でも指折りの危険なストライカーといえるだろう。
だが、ハガティーも世界タイトルマッチで3連続フィニッシュ勝利を挙げるなど連勝中。さらに、今回対戦する強敵のスーパーレック対策をチームと共に練っているという。
「信頼しているコーチのクリスチャン・ノウルズはスーパーレックのことをよく見ていて、その研究をトレーニングでも取り入れている。あまり詳細は明かさないけれど」
「彼の弱みも強みもわかっている。右からの攻撃を好む。右キックや右エルボーは、彼の一番得意とする技だ。だから、今回の試合ではこの点を突こうと思っている」
スーパーレックに敬意を払う一方、ハガティーはベルトを携えてデンバーを去ろうと意気込む。
このためには、2競技王者になるまでの道のりで見せたのと同様に自身のポテンシャルを最大限に発揮すれば、スーパーレックに勝てると信じている。
「やるべきことはわかっている。自分ができることもわかっている。トレーニングに100パーセント注力している。コーチも自分のことを信じている。だから、自分が100パーセントのコンディションでいけば、無敵だと信じている」
究極の目標は「MMAのベルト」!?
ジョナサン・ハガティーは、大きな目標を口にすることにためらいがなく、さらなるベルトを獲得したいと話している。
現在はバンタム級ムエタイとキックボクシングの世界タイトルを保持しているが、以前はONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンでもあった。
ハガティーは階級をバンタム級に上げて以来無敗をキープしているが、この転向が現在の成功の鍵だったと説明する。
「フライ級では実力の50パーセントくらいしか出せなかった。疲れて、消耗していた。あれは自分らしくなかった。エネルギーがなかったのに、フライ級の頂点にいたんだ。現在はバンタム級だが、これが本来の階級で、やるべきことはやっている。つまり、全員に打ち勝ったってことだ」
「これは大きなアドバンテージだろう? 幸せに、好きなものを食べて、健康的な食生活をしている。カロリー不足はない。幸せなファイターは危険なファイターだが、それがいまの自分だ。自分は幸せで危険なファイターなんだ」
バンタム級では大活躍を続けているものの、ハガティーはフライ級への復帰についても考えている。
もし階級を落とせば、スーパーレックの世界タイトルに挑戦することも視野に入ってくるかもしれない。
「(フライ級に戻ることは)いつも考えている。父にもできるって言われているし、今回スーパーレックに勝てれば、フライ級に階級を落として彼のベルトに挑戦するかもしれない」
さらに、フライ級キックボクシングのタイトル以外にも狙っているものがある。
次はONEバンタム級ムエタイとキックボクシングの世界タイトルを防衛することになっているが、その後はMMAに転向し、3競技でチャンピオンになることも考えているという。
ハガティーはこうコメントしている。
「キックボクシングのベルトを防衛したい。この階級を長期間停滞させたくはない。ムエタイとキックボクシングのベルトを両方持っているから、試合に出続けて、キックボクシングとムエタイのベルトを防衛したい。そうしたらMMAのベルトを狙いにいく、ということも考えている」