【10/5大会】5位マラチエフ、マスンヤネ撃破なら「ベルトをかけて戦う資格がある」
10月5日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 25: Nicolas vs. Eersel II」に出場するストロー級MMA5位コンテンダーのマンスール・マラチエフ(ロシア)は、世界タイトル挑戦を意識している。
だが、そのためには今回の対戦相手、2位のボカン・マスンヤネ(南アフリカ)を倒さねばならない。
マラチエフは32歳。口数が少ないものの、代わって試合でその実力を証明するタイプだ。
ONEストロー級MMA世界タイトルの次なる挑戦者が決まる可能性もあるこの対決を前に、マスンヤネについてはそれほど意識していないとONEチャンピオンシップに話している。
「正直、彼のことはあまり考えていない。けれども、この階級で2位につけている選手と対戦できるのはとてもうれしい。こうした試合はタイトルへの挑戦という究極の目標に近づくチャンスだからだ」
対戦相手のマスンヤネは何度もアフリカのレスリングチャンピオンに輝き、爆発的なテイクダウンを得意とし、プロMMAマッチでは1度しか負けたことがない。
今回の試合は当然ながらMMAマッチ。だが、マラチエフはたとえレスリングマッチであったとしても、ダゲスタンで磨き上げた自身の技術が上だと自信を見せる。
「彼の強みはパワフルなレスリングだ。他の面でもサプライズをくれることもあるだろう。MMAはサプライズだらけだし、何が起きてもおかしくはない。ただ、自分はレスリングでもスタンド戦でも彼より上だと確信している」
マラチエフはとにかく勝利を収めることに照準を合わせている。1ラウンドでKO勝ちか、フルラウンドの激闘かは関係ない。10月5日の唯一の目標は白星なのだ。
さらに、ここで力強いパフォーマンスができれば世界タイトル挑戦へのステップになることもわかっている。
「試合の前に余計な話はしたくないが、勝つために全力を尽くす。自分にとって、試合を素早く終わらせることは重要ではない。一番重要なのは、この試合に勝って、自分が最強だと証明することだ」
「勝てれば、ベルトをかけて戦う資格がある。ボカン(マスンヤネ)は現在2位だから当然だ」
「本物のチャンピオン」ブルックスと対戦希望
マンスール・マラチエフは、「ONE Fight Night 25」でボカン・マスンヤネに勝てれば次の世界タイトル挑戦者になる可能性もある。
だが、ONEストロー級MMA部門のタイトル戦線はそう単純ではない。正規王者のジョシュア・パシオ(フィリピン)が負傷のため防衛戦を行えておらず、今年8月にジャレッド・ブルックス(米国)が現在3位のグスタボ・バラート(キューバ)を一本勝ちで下し、暫定タイトルを獲得した。
このためブルックスとパシオの王座統一戦が待たれるものの、パシオの復帰が定まらないため、ブルックスが暫定タイトルの防衛戦を行う可能性もある。
いずれにせよ、マラチエフはブルックスがこの階級の真の世界チャンピオンだと見ている。このため、まずはブルックスと対戦して勝ち、その後ブルックスにMMAで唯一の黒星をつけた選手であるパシオと対戦したいと考えているようだ。
「ブルックスが本物のチャンピオンだと思っている。パシオではない。だから、ブルックスとやりたい」
「ブルックスの強みはレスリングだ。もちろん、打撃も侮れない。レスリングでもスタンド戦でもあらゆる面で優れていることはすでに証明している。だが、自分にも有利な点があるし、試合になれば自分のほうが強いだろう。自分はブルックスに勝てる。ファンにとってもとても面白い試合になるはずだ」
ブルックスは常に対戦相手になり得る選手に対して挑発を行っており、もちろんマラチエフもその対象になったことがある。
マラチエフは、そのうちブルックスにこうしたトラッシュトークの代償を払わせるとコメントしている。
「SNS上で交わされた手厳しい言葉から判断すると、ブルックスが自分のスキルを褒め称えることはないだろう。おしゃべりが過ぎることは彼の最大の過ちだ。いつか、彼の自分に対する意見は間違いで、彼は単なる口だけの男だってことを証明してやるさ」