【6/10大会】挑戦者メンシコフ「アーセルに特別なものはない」
ONEのニューカマーのドミトリー・メンシコフ(ロシア、25)は、今回手にした大きなチャンスのために努力を重ねてきた。
6月10日(土)の「ONE Fight Night 11: Eersel vs. Menshikov」で、メンシコフはONEの2競技世界王者のレギン・アーセル(スリナム、30)が有するONEライト級ムエタイ世界タイトルに挑戦する。
アーセルは21連勝中と絶好調だが、メンシコフも11連勝中。猛烈な勢いをそのままに、タイ・ルンピニースタジアムで行われる試合に臨む。
メンシコフはこう話している。
「ONEチャンピオンシップは、最高のトップファイターが集まる世界最高の団体だ。誰もがこの団体に参戦することを望んでいると思うし、自分の目標も参戦してベルトをとることだった」
「デビュー戦でタイトルマッチがオファーされて、すぐに受けた。自信しかない。自分がナンバーワンだってことを証明したい」
はたから見れば、今回の世界タイトル挑戦は無謀にも見えるが、メンシコフは気圧されてはいない。
すでに大手団体のトップ選手と対戦したこともあるし、アーセルについても敬意は表しつつも特に際立った特徴はないと考えている。
メンシコフはこう説明している。
「(アーセルは)世界有数のファイターだと思う。ONEチャンピオンシップのような団体でキックボクシングとムエタイのベルトをとったのはその証拠だ。しかし、ごく普通のキックボクサーでありながらそれを成し遂げたんだ」
「これまで、トップのかなり強いファイターと当たってきたが、アーセルは奴らよりも強いとは思っていない。単なるその他の選手と同じようなファイターだ。何か特別なものがあるとは思えない」
キック王座、他階級のベルトも視野
ドミトリー・メンシコフは、27勝2敗(19KO)というプロ戦績を築き上げ、恐れ知らずのアグレッシブなアスリートとして高い評価を得ている。
今回の試合では、この勢いをONEチャンピオンシップにも持ち込み、レギン・アーセルのライト級打撃部門での支配を終わらせようと意気込む。
さらには、速攻フィニッシュ、もしくは5ラウンドにわたって圧倒するというゲームプランを用意しているといい、いずれの場合も完璧に実行できるという自信もみせる。
メンシコフはこうコメントしている。
「相手を攻略し、自分のやり方で戦い、リング上の支配者になる方法は知っている」
「ノックアウトでもジャッジの判定でもどっちだっていい。確かに自分には、KOパワーがある。どうやって打撃を食らわせて捉えるかもわかっているが、試合が長引いてフルラウンドの戦いになったときのためのプランも用意している」
「どっちのケースでも勝つつもりだ。奴の連勝を止めてやる」
ONEで初めてアーセルを倒した男になれればキャリア上の節目となるが、メンシコフはそれだけで満足することはないだろう。
アーセルが有するONEライト級キックボクシング世界タイトルの奪取や、他の階級でのベルト獲得も目指しているという。
メンシコフはこう付け加えた。
「ムエタイとキックボクシングの両方のベルトを巻きたい。全部のタイトルを奪って、自分のものにしたい。そうなれば、自分にとって、家族にとって、そして自分の故郷(ロシア中南部のプロコピエフスク)にとっても大きな勝利となる」
「だが、そこで止めるつもりもない。ベルトを防衛しなければいけないだろう。もっとトレーニングして、ハードな努力をして、他の階級のベルトもとってやるさ」